2012年4月30日月曜日

Blog Of New Jersey


ブログ 最新版

現在、旅行に関するブログは、以下のサイトで運営しています。

New Jersey Life
ノース・ニュージャージーの生活情報と旅行情報

ここでは、02年から05年まで書いたブログをアーカイブ化しておきます。
左にあるタイトルをクリックすると記事が表示されます。

東京最新情報 05 秋冬

今回は、東京の最新情報です。東京は日々変化しています。1年くらい戻らないと景色自体が変わってしまって驚くことがあります。今年も新しい名所が次々と出現して、さらに未来都市の様相をに変貌しています。
 05年の話題のスポットを場所別に紹介します。今度東京に行く際の参考にして頂けると幸いです。

秋葉原
秋葉原が大変貌を遂げました。「電車男」のヒットで市民権を得たA-BOY達は相変わらず街を占拠していますが、駅前再開発により、一般人も普通に歩けるようになったのです。一番の変化はつくばエクスプレスの開通です。秋葉原を起点に茨城県つくばを45分で結びます。この新しい鉄道が8月に登場したことで人の流れ自体が変わってしまいました。そして、駅前に登場したヨドバシカメラAkiba館は、とても巨大な建物で日本で売られている電気製品のほとんどを展示しています。ここに行けば欲しいものは手に入るでしょう。このヨドバシカメラの出現により、昔からある中小の電気店は大きなダメージを受けているそうですが、ヨドバシカメラ出現前と比べると秋葉原周辺の人ごみはあきらかに増えているように感じられます。

六本木
六本木ヒルズは、完成初期の大混雑がなくなり、やっと普通の街として機能しはじめました。ここは、どちらかというとお金にゆとりのある人向けのショップやレストランが並んでいるので、ゆったりとした時間を過ごせます。レストランは価格は高いですが満足のいくサービスと味を提供してくれるところがほとんどです。ショップもゆっくりと商品を吟味できます。
ヒルズの近く、麻布十番も注目のスポットです。ヒルズ族が流入するようになり、街はとても洗練されました。しかし今までの伝統も大事にしています。

<おすすめレストラン>
L' Atelier de Joel Robuchon
03.5772.7500
ジョエル・ロブションがプロデュースするフレンチ。オープン当時は予約するのが大変でしたが、最近は簡単に入れます。サービスはあまり良くないです。

The Oak Door
03.4333.8784
アメリカングリル。内装が美しく味もサービスも良いです。ウッドバーニングオーブンで焼いたステーキはとても美味しく日本人にも外国人にも大人気。予約は前日までにしておいたほうがよいでしょう。

六緑
03.4333.8788
とても美味しい寿司。特にまぐろが新鮮です。サービスもきめ細やかで気持ちが良い店です。予約は必須。

南翔饅頭店
03.5413.9581
飲茶で有名なお店。安くて気軽に食事が出来ます。映画を見た後などに入るのが便利です。

松玄
03.3457.5690
高級おそばを楽しめるお店。そばの前のアペタイザーがおいしいです。価格も安く、店に困ったらココです。

幸村
03.5772.1610
京都の名店で長年板長を務めた幸村さんが作る料理は絶品!メニューはなく、その季節にあった最高の食事を用意してくれます。店は小さく、幸村さんが全て調理を仕切っているので1日の客数が限られてしまうのが難点。

汐留
かつての国鉄操車場後が、近未来都市へと生まれ変わりました。ここには、Conrad などのホテル、電通などの企業、ツインパークスなどの住居などが混在する一つの街です。様々な人々が行き来して今までの東京になかった新しい都市の姿を見せてくれます。ただ、全体的に客単価が高いので、観光客の姿は殆ど見当たりません。どちらかというと六本木ヒルズと同様、一般大衆向けの街ではありません。ビルの最上階には個性のあるレストランが沢山入店しています。ここからの夜景は素晴らしく、現在予約は大変とりにくい状態です。行く際は数日前の予約をおすすめします。

<おすすめレストラン>
Bice Tokyo
03.6388.800
電通ビル47階にある名門イタリアン。ちょっと高いですが味もサービスも良く価格以上の満足度を味わえます。
ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京
03.6388.800
コンラッド東京内にオープンした、ミシュラン3つ星のゴードン・ラムゼイがプロデュースするレストラン。

チャイナ ブルー
03.6388.8001
コンラッドホテル内にオープンした中華料理。味も良くサービスも良い。

The Oregon Ber & Grill
03.6215.8585
今アメリカで話題のオレゴンワインを楽しめる店です。北向きのレストランからは東京駅や東京タワーが見え、アメリカングリルととても良くあいます。

品川
新幹線も止まるようになり、すっかり垢抜けた品川です。港南口にはアトレができ、その中にはニューヨークをテーマにしたショッピングゾーンが誕生しました。ここにはNathan'sのホットドックもDean & DelucaもOyster Barも揃っています。ニューヨークが恋しくなったら品川に行けばいいのです。しかし、港南口にできたビル群の中にはここで紹介するような美味しいお店やショップがありません。サラリーマン向けの居酒屋などばかりがビルの最上階に入っています。このあたりを改善してほしいものです。
東京はそろそろクリスマスの季節です。紹介したエリアはきれいなイルミネーションが灯されるでしょう。庶民の観光スポットお台場では東京で一番大きなクリスマスツリーが設置されるようです。ニューヨークとは違った日本らしい年末年始を東京で過ごすのも面白いかもしれませんね。(2005/11/01)

サンタバーバラの魅力

 2004年のアカデミー賞で話題となった映画「サイドウェイ」。二人の"青年とはいえないおじさん"がワイナリーを旅する映画です。ひとりは結婚に失敗した教師。もうひとりは翌秋結婚を控えているうれない俳優。正反対の性格のふたりが過ごす小さなワインカントリーはとても暖かく、大人たちの生活の場でもありました。この映画が公開された頃、私は舞台がてっきりナパだと思っていました。しかし見てびっくり、舞台はなんとサンタバーバラだったのでした。おおくの人が"ワイン=ナパバレー"というイメージが強いと思いますが、実はLAに住む映画業界のワイン通のあいだでは以前からサンタバーバラは有名だったそうで、この映画が公開され「やられた!」と思った人がおおかったそうです。
 今回は、この小さなワインカントリーを紹介しましょう。

ツアー

サンタバーバラは、ロサンゼルスの北東90マイルに位置し、ロサンゼルスからは車で2時間くらい、電車では1時間30分程度で行くことができます。よって、ロサゼルスからの日帰りも可能です。サンタバーバラの中心街はとても美しく治安も良いです。ロサンゼルスの近くでこんなに美しい街があることを知っている観光客は少ないそうですが、行く価値はあると思います。ハリウッドのセレブリティの中にはLAの喧騒を嫌いサンタバーバラに居を構える人もいるそうです。   ワイナリーは、実はこのサンタバーバラの中心にはありません。中心街から車で北に30分行ったところに広がるワインカントリーまで足を伸ばす必要があります。もしアムトラックなど� ��以外でサンタバーバラに到着した場合や、飲酒して運転する可能性がある場合は、いくつかのワインカントリーツアーが用意されているので、これらを利用するのも便利です。
サンタバーバラのワインカントリーは、Santa YnezとSanta Maria Valleyを中心としたエリアで構成されています。この海岸に近い谷には1年中太平洋からのブリーズが吹き込みブドウの生育に適しています。ここでは200年前からブドウが育てられており、当時はスペインの移民たちがのんびりと暮らしていたそうです。現在は、10以上のワイナリーが点在し当時の面影を残しながら観光客を受け入れています。この地区の観光はワイナリー巡りが中心となりますが、ほとんどのワイナリーがテイスティングを行っていて、規模も小さいので気軽に立ち寄ることが出来ます。
映画「サイドウェイ」で主人公が宿泊するオランダっぽい街はSolvangという街です。ワイナリーツアーをする場合、起点となります。この街はなぜか街全体をオランダ風にしようというきまりがあるそうで、どの建物もオランダっぽいです。といっても本当のオランダではなく「長崎オランダ村」のような人工的な風合いがなんともいえない味となっています。主人公たちが宿泊したのは、ハイウェイのSolvang Exitを出てすぐにあるDays Innです。大きな風車があるのですぐわかると思います。ExitからSolvang方面に進むとすぐ右側にHitching Postの看板が見えてきます。映画の舞台となったレストランです。ここでは、あのバーカウンターでワインを購入することが出来ます。なお、ここのワインは今New York CityのDean and Delucaで売られています(東京のDean and Delucaでも販売中)。HPが傾いたかわいいロゴがついていますのでお土産に最適でしょう。

私が訪れた2005年初夏は、ワイナリーを訪れる人のほとんどがカリフォルニアからの日帰り客で、ナパバレーのように沢山の観光客や日本人には出会いませんでしたので、よりアメリカの片田舎にきたような楽しさが感じられました。

尚、ワイナリーの殆どは朝10時から夕方5時までが営業時間なので、ゆとりを持って行動した方がいいでしょう。

ツアーや宿泊など詳しい情報は「サンタバーバラ公式サイト」まで

ワイン
「サイドウェイ」に登場したワインリスト

・Byron 1992 Sparkling
・Sanford Vin Gris
・Kalyra Chardonnay
・Kalyra Cab Franc
・Fiddle Head Sauvignon Blanc
・Whitcraft 2001 Pinot Noir
・Sea Smoke Botella Pinot Noir
・Kistler Sonoma Coast Pinot Noir
・Latour Pommard 1er Cru
・Hitching Post Bien Nacido Pinot Noir
・Hitching Post Highliner Pinot Noir
・Andrew Murray Syrah
・'61 Cheval Blanc

映画に登場するワイナリー、レストラン、マーケットなど
・Andrew Murray Vinyards
 Los Olivos 805.686.9604
マイルスとジャックがワインカントリーをドライブする時に映るワイナリー
・Fess Parker Winery (FRASS CANYON)
 6200 Foxen Vanyon Road Los Olivos 800.841.1104
このあたりで一番大きなワイナリー。マイルスがエージェントに電話して彼の小説の出版が出来ないことを知り、ワインをがぶ飲みするシーンで登場。

・Firestone Winery
 5000 Zaca Station Road Los Olivos 805.688.3940
マイルスとジャック、そして2人の女性が大きな樽が並ぶ貯蔵庫を歩きながらワインについて語り合った場所。

・Foxen Winery
 7200 Foxen Canyon Road Santa Maria 805.937.4251
マイルスとジャックがワインを箱買いするワイナリー。

・Hitching Post ll
 46 E. Highway 246 Buellton 805.688.0676
映画でキーとなる場所の一つ。中華料理が中心のレストラン。ここでウエイトレスをしているメイヤと2人の男が出会う。

・Kalyra Winery
 343 N. Refugio Road Santa Ynez 805.693.8864
マイルズとジャックがステファニーと出会う場所。ステファニーはここで働いているという設定。ただワインの味は期待した程ではない。

・Lompoc Farmer's Market
 corner of Ocean Avenue & "I" Lompoc 2pm - 6pm Fridays ONLY
マイルズとメイヤが仲良く歩く市場のシーンで登場。

・Los Olivos Cafe & Wine Merchant
 2879 Grand Abenue Los Olivos 888.946.3748
4人の男女が食事をしながらいくつかのワインを飲むレストラン。地元では人気店なので予約したほうが良い。

・Sanford Winery
 7250 Santa Rosa Road Buellton 805.638.3300
マイルスがジャックにテイスティングの基礎を教えるワイナリー。

・Solvang Restaurant
 1672 Copenhagen Drive Solvang 805.688.4645
マイルスとジャックが朝食をとる店。

サンタバーバラは、素晴らしい景色とワイナリーがある割には、宿泊費などは安く、Solvangの街は子供たちに喜ばれるので家族での旅行にも適しています。また道路が少なく道を間違えるようなことは殆どありませんので、カップルでの旅行にも最適です。 (2005/08/01)

北欧滞在記

今月は、6月に滞在していた北欧の魅力を紹介します。ニューヨークからだと、大西洋を越え北欧まで10時間程度。ヨーロッパという言葉ではくくりきれない素晴らしい国々がそこにはあります。今回は、北欧4カ国のうち、スカンジナビア半島にあるスコットランドの首都ストックホルムとノルウェーの首都オスロを紹介します。

ストックホルム
●基礎知識
ストックホルムは、スウェーデンの首都ですが、人口は約76万人ととても少なく(それでもスカンジナビア諸国で一番大きい)古くからの北欧の伝統を守り発展してきました。この街は遥か昔から人が住み着いていましたが、地震や洪水などの自然災害を受けず、他国から侵略や占領、略奪に見舞われたことがなく政治、経済、文化が発達してきたのです。
この街は14の島からなっており、氏の面積の13%は水が占めています。住民は水に囲まれた美しい光景を愛し夏休みには家族で郊外の水辺にあるセカンドハウスに出かけるそうです。

街には銀座のような商業地域がありますが、歓楽街がありません。そしてとても治安が良く交通マナーがとても良いです。
スウェーデンは福祉が充実しているので当然街にはホームレスはいませんし、皆生活がとても豊かに見えます。

街を歩く人々は、スウェーデン人がほとんどで、アジア人はあまり見かけません。私が滞在していたホテルでもアジア人の観光客はあまりみかけませんでした。よって、街を歩いているとよく視線を感じます。ただ、これは悪意のあるものではないのでご安心を。やはり珍しさからつい見てしまうのでしょう。

●アプローチと交通
ニューヨークからはSASなどがストックォルムに直行便を運行しています。他にもヨーロッパの各都市からは頻繁に航空便が飛んでいるので、アクセスは簡単です。ストックホルムの空港はアーランダ国際空港で、街の中心街までは鉄道(アーランダ・エクスプレス)やバスが運行されています。タクシーは、会社毎に価格が異なるので、運転手に金額を確認しましょう。空港とストックホルム市内は固定料金でタクシーのドアに金額が表示されています。

飛行機以外では、デンマークからは鉄道で行くことも出来ますし、ヘルシンキからはフェリーで行くのも面白いでしょう。

市内には、地下鉄と郊外電車が効率よく運行されています。

●みどころ
ストックホルムには特に見なくてはいけない場所はありません。街をぶらぶらと歩くだけで魅力に捕われてしまうでしょう。もちろん13世紀にストックホルムが築かれた発祥の地「ガムラ・スタン」や博物館もありますが、あまり目的を決めずに歩いてみてください。私は、地下鉄の駅のデザインに感動し、名もないレストランの味に驚かされました。また、スウェーデンのデザインは健在で、道にあるベンチや鉄道の車両などにスカンジナビアデザインを見ることが出来ます。

●店
Tranan
Karlbergsvagen 14
08.5272.8100
地元の人たちが良く利用するスウェーデン料理店。価格はまあまあですが、味はとても美味しいです。メニューにないミートボールは是非注文してください。夜は1amまで営業しています。週末は混みます。

Ice Bar
Nordic Hotel内
氷で作られたバー。ここは常に-5度に保たれ、バーの壁からグラスに至るまですべてが氷で作られています。入場する前にコートと手袋を借りて身につけます。バーに入るとそこは氷の世界。長時間の滞在はできませんが、北欧らしい気分を体感できます。

Ahlens
Klarabergsgatan 50(中央駅から直結)
市内最大のデパート。日本のデパートのように何でもそろう。お土産などはここで買うと便利です。

NK
Hamngatan 18
老舗のデパート。日本では伊勢丹みたいなところで高級で洗練された商品がおおいです。インテリアや小物も充実していますし、電気店もあるので、必要なPC用品なども手に入ります。

Gallerian
Hamngatan 37
モールのようなショッピングセンター。歴史は古く100年くらい前からあるそうです。

Globen Shopping Center
Globen駅直結
ストックホルムで話題の新スポット。日本でいうお台場のような場所です。ストックホルムから地下鉄で10分程度でつきます。そこには世界最大のドーム型イベントホール(遠くからでも確認できる巨大なドーム)が見え、その脇に大きなショッピンギセンターが併設されています。周辺は新興住宅地なので、普段着のストックホルム市民の表情を見ることが出来ます。

ストックホルムの地下鉄駅は、駅毎にデザイナーがデザインしていてとても美しいです。障害者にも優しい作りになっており、日本でも是非このストックホルムの交通機関の使いやすさとデザインを学んでほしいものです。

オスロー
●基礎知識
オスローは、ノルウェーの首都でノルウェー南部のオスロフィヨルド最奥に位置します。オスローの歴史は1000年頃のバイキング時代にはじまります。しかし、その後デンマークやスウェーデンの支配下に置かれ衰退してしまいます。時が流れ1925年、ノルウェーはスウェーデンから独立し、オスローは発展してきました。とはいっても人口は約52万人と少なく、治安が良く我々日本人がイメージする国の首都とは様相が異なります。オスローは観光としてしても有名で、フィヨルドツアーの起点として夏には世界中から観光客が押しよせます。

●アプローチと交通
ニューヨークからはSASなどがオスローに直行便を運行しています。他にもヨーロッパの各都市からは頻繁に航空便が飛んでいるので、アクセスは簡単です。オスローの空港はオスロー国際空港で、とても美しい建物が印象的です。街の中心街までは鉄道(エアポートエクスプレス)やバスが運行されています。特に鉄道はとても便利です。

飛行機以外では、デンマークからは鉄道やフェリーで行くことも出来ます。

市内には、地下鉄と郊外電車、そして路面電車が効率よく運行されています。
市内は歩いても回れますが、ホテルのロビーなどで売られているオスローパスの購入をお勧めします。市内の公共交通機関とほとんどの美術館の入場料が無料になります。

●みどころ
オスローには、意外と見所が沢山あります。まずは、市内に点在する素晴らしい美術館・博物館群です。中でも国立美術館には、オスローが生んだ偉大な芸術家ムンクの「叫び」があります。この美術館内には他にもあっと驚く名画が多数展示されています。そしてムンクが好きな方はムンク博物館、恐竜の標本などがある鉱物学地質学博物館、ヴァイキング博物館など多様なミュージアムがあります。これらを見て回るだけでかなりの時間がかかってしまいます。

そして、観光の目玉はフィヨルドです。もちろんオスローもフィヨルドの中にあるのですが、雄大なフィヨルドは、オスローから、最低2日間かかる北部に足を伸ばさなくてはいけません。しかし、せっかくノルウェーに来たのなら是非フィヨルドを見に行くべきです。

●店
Solsiden
Sondre Akershus Kai 34
08.5272.8100
ウォーターフロントの倉庫のような建物にある夏だけオープンするシーフードレストランです。テラスがあり、晴れた夕方はとても気持ちがいい場所です。

Heimen Husflid
Rosenkrantz' gate 8
土産店。ノルェーらしい民族品が揃っています。

Stern & Stom
Kongensgate 23
老舗の高級デパート。ワインが充実していることで有名。

Aker Brygge
日本でいうお台場のような新スポット。ここはかつて古い倉庫でしたが、リノベーションが行われ、モダンなレストランと住宅が造成されました。オスローフィヨルドを見ながら食事が出来るレストランがおおく観光客でいつも賑わっています。

アメリカのデザインホテル


 今月は、アメリカのデザインホテルがトピックです。ここ5-6年で、アメリカ主要都市に続々とデザインホテルと呼ばれる洒落たホテルがオープンしています。これらホテルは、規模が小さく、価格は高めで、デザインとサービスが良く、ターゲットは30代~40代のエグゼクティブというのが共通のテーマです。ニューヨークではSOHOに初めてできたホテルとして有名になったSoho Grandをきっかけに今や数十件のホテルが開業しており、どこもほぼ満室状態が続いています。
  今回は、アメリカ全土に広がるこれらデザインホテルを紹介します。休日やアメリカ国内旅行をする際の参考になれば幸いです。

ニューヨークシティ
●W hotels
adress> W new york > 541 lexington avenue new york, New York 10022
W new york -the court >130 east 39th street new york, New York 10016
W new york - the tuscany > 120 east 39th street new york, New York 10016
W new york - times square > 1567 broadway at 47th street new york, New York 10036
W new york - union square > 201 park avenue south new york, New York 10003
location>マンハッタンのミッドタウンからダウンタウンにかけて5ホテルを展開
web>www.whotels.com  
ウェスティンやシェラトンを経営するスターウッドが手がけるデザインホテル。ロサンゼルスの成功を受けニューヨークに進出し、今や5つものホテルが人気を博している。お勧めはThe TuscanyとUnion Squareで、内装は落ち着いていて夜は比較的静か。Times Squareは場所柄夜遅くまで騒々しく部屋は狭め。深夜までタイムズスクエアで騒ぎたい人はいいかもしれないが、旅行者にはやや不向き。Wは日本語で予約ができるので、英語が不慣れでも安心。ただし、ホテルに日本語サービスはない。

●Chambers
adress>15 w 56th st. new york NY 10019
location>マンハッタンのミッドタウン。
accomodation>72部屋 スイート5部屋
web>www.chambershotel.com

ニューヨークのど真ん中にできた、ニューヨークらしいスタイリッシュなホテル。5番街にも近いのでショッピングも楽にでき、マンハッタンのどの場所へも簡単にアプローチできる。自分のアパートのように居心地の良い部屋を目指してデザインされた各部屋はとても居心地が良く、快適で、バルコニーからは美しいマンハッタンの夜景が楽しめる。マンハッタンに宿泊するときは、是非このホテルを候補に挙げてもらいたい。

●Soho Grand and Tribecca Grand
adress>15 w 56th st. new york NY 10019
location>マンハッタンのミッドタウン。
accomodation>72部屋 スイート5部屋
web>www.chambershotel.com

90。

ロサンゼルス&北カリフォルニア
●Hotel Healdsburg
adress>25 matheson st. healdsburg CA 95448
location>サンフランシスコから車で1時間半程度。ワインで有名なソノマの北に位置する
accomodation>55部屋 スイート6部屋
web>www.hotelhealdsburg.com

北カリフォルニア。太平洋沿いの緑の中にある個性的なホテル。部屋からは素晴らしい自然が見える。顧客のおおくは、サンフランシスコのヤンエグ層とリタイアしたエクゼクティブだそうで、落ち着いた雰囲気に包まれている。近くにはワイナリーが点在しており、ホテルのレストランでもおいしいワインが豊富。このホテルに宿泊したら是非Dry Creek Kitchenで食事をしてください。地元で取れた食材とワインは素晴らしく、食後の暖炉脇でのカプチーノも独特の味わいです。

●W Hotels
adress>W los angeles westwood > 930 hilgard avenue los angeles, California 90024
W san francisco > 181 3rd street :an francisco, California 94103
location>westwoodは、ロサンゼルス西のUCLA脇。サンフランシスコはダウンタウン側
web>www.whotels.com

Wホテルは、西海岸からスタートした。よって特にロサンゼルスはゆとりがあり、コンセプトもしっかりしている。

ロサンゼルスは、元UCLAの寮だったビルを改装してオープンしたしかし、当時の面影はなく、かなりデザイン的に洒落たホテルとなっている。ホテル脇にはプールがあり、ハリウッドの俳優たちが談笑している姿を良く見かける。部屋はオールスイートなので広くサービスも素晴らしい。残念なのは、オープン時にあったレストランが縮小されたこと。夜になるとバーがオープンし、クラブと化すのはどこのWも一緒。このノイズが気になる方はW以外のホテルに宿泊した方が良い。

サンフランシスコは、ダウンタウンの近くサンフランシスコ近代美術館の隣にある高層ホテル。内装は他のWと似てい� ��が、設備は近代的。


帝国うつ病ガラス

マイアミ
●The Setai
adress>2001 collins ave. miami beach FL 33139
location>マイアミビーチのオーシャンドライブ沿い
accomodation>88部屋 スイート含
web>www.setai.com
2004年にオープンしたホテルで、テーマは禅。といっても日本人の思い描くものとはかなり異なり、アメリカ人が思うシンプルなデザインが心地よい。マイアミらしいこのホテルは南からの影響を受けており、堅苦しくなく陽気なサービスと相まって、滞在者に快適な時間を提供してくれる。

●Townhouse
adress>150 20thst. miami beach FL 33139
location>マイアミビーチ マイアミ空港から車で15分 フォーとラダーデールから30分
accomodation>70部屋 ペントハウス2部屋

SoBeスタイルの開放感あふれるこのホテルは、全体的に白を基調としていて明るく、フロリダに来たということを実感できる内装。アメニティも充実しているので、ホテルに滞在しているだけでも十分楽しめる。もちろんビーチに面しているので、ホテルからそのまま海にも行け、ホテルのラウンジでも日光浴を楽しめる。活動的な若い顧客がおおいという。

NAB05報告


 今月は、NABについてのお話です。NABって何だ?という方が多いと思います。NABとはNational Association of Broadcastingの略で、映像放送機器の展示会のことです。毎年4月にラスベガスコンベンションセンター全域を使って行われるこの大規模展示会では、撮影用ヘリコプターからデジカメの電池まで映像に関わるあらゆる最新機器が展示されるのです。この展示に世界から集まる出展企業は400社以上、そして展示を見に来る人々はなんと20万人を超えるというマンモスイベントなのです。日本からは、当然沢山の企業が参加しておりSony、PanasonicをはじめFuji FilmやIKEGAMIなどが新しい技術を紹介していました。
  もしかしたら、このエッセイを読んでいるニューヨーク、ニュージャージーにお住まいの方々の中にもNABに参加した方もいるかもしれません。開催初日の夜に行われたSONYの日本人向けパーティにはなんと300人を超える人が参加したそうです。今回のNABは、出展者もそれを見に来た参加者も日本人がおおかったのが印象的でした。
  では、今年のNABで我々一般の消費者にとっても興味のあるトピックをいくつか紹介します。
NABが開催されたラスベガスコンベンションセンター →
会場には20万人を超える参加者が来場し、帰りのタクシー街の列は1時間待ち、モノレールも1時間以上乗れないという混雑ぶりだった。

●The Year of HD、2005年はハイビジョン年
  今年のNABは、どの出展企業もハイビジョン技術のオンパレードでした。現行のSD放送技術は影を潜め、というより皆無で、日本や欧米で実用化が始まった高画質なハイビジョンに開発能力を集中していました。我々消費者にとって興味深かったのは、やはり価格です。韓国企業や日系企業のいくつかが、低価格で高解像度のハイビジョンテレビを展示していました。おそらく、今後数年以内に50インチ前後の薄型ハイビジョンテレビが5000ドル以下で発売されるでしょう。そして、録画機器も発売されます。各社は今年中に、現行の映像機器をハイビジョンにアップグレードした機器を市場に投入してくるはずです。ビデオカメラ、編集機器、録画機などが出揃い、いよいよ身の回りの映像が高画質時代に突入します。
  映画ファンや高画質を望む消費者は、この動きは大歓迎ですが、今までの画質でも気にならないという人が大半を占めるのは事実です。このような現状満足派にとって、新たに機材を買い替えなくてはならないのは、今後のHD化の大きな課題です。特に日本は政府がHD化を押し進めています。2013年には現行放送を中止してしまいますので、テレビを見るほぼ先生体がHDテレビやHDビデオを買い替えなければならないのです。一応、下位互換性は保たれるので、今まで撮りためたドラマや買い集めたDVDは再生できますが、テレビ自体を買い替えるというのはやはり問題が残ります。
●Appleの反撃!
  今年のNABで一番元気だった企業はどこだったのか。参加した誰に聞いても同じ答えが返ってくるでしょう。連日超満員のお客さんが押し寄せていたApple Computerです。Appleは、新しいソフトウェアを投入して映像のプロを驚かせました。まず、PC上で何のストレスもなくHD映像を編集するFinal Cut Pro HDを発表しました。現在HD映像を編集するには、数千万円する機材を購入する必要があります。小規模な映像制作者は、高価な機材のあるスタジオを1時間数万円支払い借りています。Final Cutは、PCを持っていれば自宅でHD編集ができてしまうという画期的なソフトです。そして、価格も驚きで20万円を下回るのです。このソフトを購入することでプロと同じ編集環境がコンシューマーレベルでも再現可能なのです。
そして、編集に不可欠のテロップ表示ソフトや音響効果を追加するソフトなども同時リリース。「スターウォーズ エピソード3」では、これらソフトを使って制作が進んでいるそうです。ということは、かなりのクオリティの映像を個人で作れる時代が到来したということです。これは、映像&コンピュータ史上かなりリマーカブルな商品展開です。
  Appleは、iPODの売れ行きが好調で、利益をこれらソフトウェア開発にまわしたそうです。これにより今後10年、20年のHD編集ソフトウエア市場で大きなリードを確保しました。悲しいのは、マイクロソフトはじめ競合他社で、Appleよりも数ジェネレーション遅れた技術を展示していました。今後のAppleは、ますます楽しみです。
●Sonyのアプローチ
  Appleはソフトウェア企業のブースで大人気でしたが、ハードウェア企業のブースで人気だったのはSonyです。Sonyは、総合AV機器メーカーとして、プロ用のHDカメラや映画制作用24Pカメラ、民生用のデジカムなど多彩な商品ラインナップでした。やはりほぼ全ての機器がHD用で、一番人気はプロにもアマチュアにも使用できる小型HDカムでした。今までのデジタルムービーカメラのように簡単な操作でHD記録が可能です。面白かったのは、SonyのHDデジカムで撮影した映像はAppleのFinal Cutで編集できるというプレゼンを行っていたことです。携帯音楽プレイヤーでは敵対している両社ですが、HDに関してはうまく連携できているようです。AppleのブースにもSonyのカメラが沢山おいてありました。
  今後、HD撮影が一般化すると、撮影はSonyのHDカメラ(HDV:現在デジカメで使用されているDVテープがそのまま使えます)で撮影し、iMACで編集し、HD-DVDで保存するというのが当たり前になるようです。

●Panasonic
  Panasonicは、映像をテープやディスクではなくメモリーカードに記録できるP2カードという商品を積極的に売り込んでいました。確かに膨大なデータをメモリーに蓄積できればとても便利です。音楽で言えばカセットテープのウォークマンがiPODシャッフルになるようなものです。しかし、映像データは膨大な大きさなので、書き込む速度や保存容量に問題があります。Panasonicのアプローチは間違っていないのですが、技術が追いついておらず、記録は数分しかできませんでした。今後はさらなる高速化&大容量化が必要でしょう。

今回は、関係者でもないのに好奇心で NABに参加して様々な新技術に触れてきました。HD技術は超えなければいけないハードルが沢山あると思っていましたが、各企業が簡単にハードルを越え、HDの時代� �目前に迫っていることを実感できました。おそらく、私は年内にHDカメラとMacとFinal Cut Proを購入するでしょう。HD画像を見てしまうと、SDに戻れないと言うことも実感しました。また消費文化に巻き込まれるのは問題ですが、映画ファンなので、このくらいはいいのかなあと自問自答の日々です.....

2005/05/01

NJ&NY ロケ地巡りの旅

 今月は、映画のロケ地についてのお話です。最近、日本では映画のロケ地巡りがちょっとしたブームになっています。15年くらい前から地方で撮影される映画が増え、それに伴いロケ地を訪ねる観光客が増えてきました。大林宣彦監督の尾道3部作以降、このブームは広がっています。
  ご存知の通り、我々の生活するニューヨーク/ニュージャージーエリアも沢山の映画が撮影されているロケ地のメッカです。今回は、ニュージャージーを中心に映画のロケ地を紹介します。
  住んでいる町で撮影された映画を見て、違った角度から楽しむのも面白いでしょう。
●AMITYVILL HORROR, THE (悪魔の棲む家)
  ロングアイランドで実際にあった事件を描いたホラー映画。実際の家は撮影許可が下りなかったため、映画ではAsburt Parkの南にあるTom's River沿いの家とScotch Plainsで撮影された。
●BIG (ビッグ)
  トムハンクス主演のコメディの名作。後にミュージカル化もされた。主人公が子供の頃住んでいたのはCliffside。大人になる魔法をかけられる移動式遊園地は、George Washington Bridgeの北に位置する公園で撮影されている。物語は、その後マンハッタン57th St.にあったFAO Schwarz (2004年に倒産)に移動する。しかし、子供時代のシークエンスではCliffsideの街やFort Leeあたりの景色が出てくる。

●COPLAND (ゴップランド)
  ロバート デ ニーロ、シルベス タスタローンが出演した刑事汚職もの。舞台となった架空の街はEdgewaterで撮影された。保安官事務所は水道電気局の建物。銃撃戦はGeorge Washington Bridgeの上で起こる。物語の大半がEdgewaterで展開されるため、ミツワに良く行く方々はなじみのある景色が沢山出てくる。

●GODFATHER Part III (ゴッドファーザー3)
  アメリカ映画史に残るシリーズ映画の第3弾。物語のほとんどはマンハッタンだが、アトランティックシティの銃撃戦は実際の場所(Trump Castle)で撮影されている。

●Friday The 13th
  舞台となるクリスタルレイクはCAMP NO BE BO SCOで、ニュージャージー北部BLAIRSTOWNの南、LAKE CEDARにある。

●IN & OUT (イン&アウト)
  舞台は架空の町だが、撮影はNew York 州NorthportとNew Jersey州Pompton Lakes, Riverdaleで行われた。

●LEON (レオン)
  リュック ベッソンのアメリカ進出第一弾。ナタリー ポートマンのデビュー作。殺し屋が警官と対峙するスタイリッシュなサスペンス映画。構造はTaxi Driverと似ている。印象的なラストシーンがニュージャージーHobokenと West New Yorkで撮影されている。

●MEET JOE BLACK (ジョーブラックをよろしく)
  ブラッド ピットが主演のファンタジー。撮影はロードアイランドで行われたが、なんとTEANECKでも撮影が行われていた。

●SWEET AND LOWDOWN (ギター弾きの恋)
  ニューヨークで映画を撮り続けているウッディアレンが珍しくニュージャージーでロケをした。場所は複数で、TEANECK ARMORY、PATTERSON、9W沿いCONGERS、ROCKLANDLAKEが舞台になった。

●TOOTSIE (トッツィー)
  売れない俳優が女装して人気者になるコメディ。ダスティン ホフマンが熱演している。ストーリー全体はテレビ局の話なのでセット撮影がおおいが、ハドソン川を見下ろす重要なシーンは、Fort Leeでロケが行われた。

2005/04/01

ラスベガス 05

 今月は、砂漠の蜃気楼とも思える幻の町「ラスベガス」の魅力に迫ります。ここ数年のアメリカでの景気上昇は、日本のバブル景気を彷彿とさせる投機ブームや、レジャーブームという派生効果を生み出しています。具体的には大資本のホテルへの投資、個人のギャンブルでの掛け金アップ、ホテルに付随するエンターテイメント施設のリニューアル・新規オープンetc...。ラスベガスは、バブルな企業や人々の格好の投機先となっているわけです。そのため、ラスベガス経済成長率は全米でもトップランクにあり、町も日々拡大しています。
  我々には直接関係のないことですが、投資家が巨額を投資したホテルやショーを楽しむことができます。2005年には、ラスベガスのホテル王・スティーブ・ウィンが返り咲き、新しいホテルをオープンしますし、シルク・ドゥ・ソレイユの待望の新しいショー「KA」がオープンします。大金持ちではない多くの人々が楽しむためのちょっとした情報をお届けします。

ラスベガスは、ネバダ州の南にあります。ロサンゼルスからだと飛行機で1時間、車で6時間かかります。ニューヨークからだと飛行機で4時間30分程度かかります。飛行機は各社がほとんどのメジャー都市からかなりの本数を運航しているので、比較的簡単に予約できます。
ラスベガス空港は、中規模のサイズですが、案内がわかりやすいので迷子になることはないでしょう。空港内にもスロットマシーンが沢山あります。ホテルへは、タクシーを使うのが便利です。空港からストリップ(ラスベガスのメインストリート)が見えていますので、かかっても15分程度で到着します。

ホテルは予約をお勧めします。ネットかトールフリーダイヤルで簡単に予約できます。

ラスベガスに行ったら、まずはギャンブル!と思っている人が多いのはあたりまえです。ここはギャンブルが合法化されたネバダ州にあるのですから。しかし、15年ほど前からラスベガスは大人の街からファミリーの街へ大変貌を遂げてきました。現在ではラスベガスにくる理由は「ギャンブル」だけでなく「ショーを見に来る」「ショ� ��ピング」など多彩になってきています。今回はギャンブルではないラスベガスのアミューズメントを中心に紹介します。
●ア・ニュー・デイ www.celinedion.com/anewday/english
03年3月から始まったセリーネ・ディオンのロングラン・コンサート。このショーは3年の限定公演で600回のショーが予定されています。会場はシザース・パレス内に建設されたコロセウム。円形状のシアターはステージから客席の距離がとても近く間近にショーを見ることができます。このショーはオープン以来とても人気がありなかなかチケットを入手することができません。しかしショー自体もディオンの歌も舞台も一見の価値がありますので、ラスベガスに行くことが決まったら是非早めにチケットを探してください。

追記
セリーヌのショーはとても素晴らしいのですが、公演スケジュールが不規則なので、事前にチェックしてください。また、本人の気分によりかなり当日キャンセルが発生しているようです。当然、振替チケットを発行してくれますが、殆どの観客は短い滞在期間のためショーを見れないそうです。ですから、このショーを見られない可能性があることを覚悟してチケットを予約してください。

●オー www.cirquedusoleil.com
カナダのサーカス集団Cirque du Soleilのラスベガス限定パフォーマンスです。シルクはニューヨークや東京での公演を定期的に行っていますので、ご覧になった方も多いと思いますが、この「オー」はラスベガスのホテル・ベラッジオでしか見ることのできないサーカスです。何故でしょうか?それは、ベラッジオとの独占契約があること、そして30億円ともいわれるセットの建築費によるものです。このセットを移築することは費用的にも物理的にも不可能です。それほどの凄いセットと最高のパフォーマンスが合体したのが「オー」なのです。「オー」を見るためだけにラスベガスを訪れる人もいるほど魅力的なショーですので必見です。私は今間で3回程鑑賞しましたが、変幻自在の水槽で繰り広げられるパフォーマンスには圧倒されます。そして見るたびにクオリテ� ��が確実に上がっています。英語能力は全く必要ありませんのでどなたでも気軽に楽しめます。

●ミスティア www.cirquedusoleil.com
Cirque du Soleilがミラージュのために始めたサーカスです。今ではラスベガスで4つのショーを展開し、来年はさらに2つショーを増やすシルクですが、ラスベガスで初めてのショーはこの「ミスティア」です。私が見た8つのシルクのショーのなかでは一番洗練されたショーだという印象を受けました。派手な仕掛けもない中、肉体のみの素晴らしいパフォーマンスが続きます。純粋に人間が持つ極限のサーカスを堪能するなら「ミスティア」をお勧めします。

●KA www.cirquedusoleil.com
予定より半年オープンが遅れたシルク最新のショー。今度はMGMグランドが舞台です。まだ現時点はプレビューなので正確なコメントはできませんが、KAは、「オー」よりもさらに派手なセットが売りです。とにかくコンピューターで綿密に設計され運用される巨大セットに圧倒されます。そしてその動くセット内で演じられるとんでもないパフォーマンス!「オー」「ミスティア」とは比べられない新しいサーカスが生まれました。

追記
2005年1月に正式オープンしました。予想より遥かに凄いステージ技術には唖然とさせられます。巨大なステージが動き、それにあわせてキャストもぐるぐると動き回ります。ついつい派手なセットに目がいきがちですが、かなりハードなキャストの演技も見所です。特に日本人が準主役を務めており、見応えがあります。

●バッフェ
ラスベガスのアトラクションともいえるバッフェ。要は食べ放題のレストランです。ここでは、人気のバッフェをいくつか紹介します。ALADDIN内のバッフェはずばり蟹。もちろんステーキや中華などもおいてありますが、他のどのバッフェの追随を許さないのは蟹の鮮度と味です。RIO ALL-SUITE内Village Seafood Buffetは、ちょっと高いですが、最高の食材が集まっています。ストリップから離れていますが、行く価値はあります。BELLAGIO内バッフェは、価格の割には普通ですが、ラスベガス内ではかなりおいしいと思います。デザート・パッセージ内Todaiは、珍しい寿司のバッフェです。握りだけではなく様々なアメリカンロールがあり、家族で楽しめるレストランです。

追記
旅行で疲れているときに、欲張って食べ過ぎるとお腹を壊すことがあるのでほどほどに。先日ある有名バッフェでエビを大量に食べた仲間は翌日から2日間倒れました。ただ、同じものを食べた人でも全く問題がなかった人もいるので、食材が悪いという訳ではないようです。

●レストラン
ラスベガスには、アメリカ中からTOPレストランが出店しています。これには驚きます。ニューヨークからはスミス&ウォレンスキーやネイサンズのホットドック店などが店を構えています。そして店構えや内装は本店とそっくりなんです。以下、お勧めレストランです。「Craftsteak」ニューヨークのクラフトがMGMにオープンしました。内装はMadison Sq。にあるCraftそっくり。というかこちらのほうが大きいです。味も同じでTom Colicchioの見事な料理が楽しめます。「Ghostbar」パームス55階にある今ラスベガスで一番人気のあるバー。ブリトニー・スピアーズなど若手の芸能人に人気があります。地元の若者はここで飲んでいることがおおいです。夜景もきれいですので20才代後半から30代のカップルにお勧めです。「Boucion」ナパバレーにあるフレンチが本店より豪華なレストランとしてヴェネティアン内にオープンしています。このレストランはアクセスが難しいので事前に確認してください。宿泊客しか乗れないエレベーターがフロント脇のエレベータでしか行くことができません。

●フリーモント・エクスペリエンス
2004年夏に全面改装を行い、今までより電飾の密度が濃くなりました。以前はあきらかに電球が光っているのが見えたのですが、今は全面がとても長いスクリーンのようになりとても美しくなりました。季節にあわせ様々なイルミネーションを映し出します。

●レイク・ミード
ラスベガスに行ってもなかなか足を伸ばすことがないレイク・ミード。ラスベガスの喧噪が嫌になったら行くことをお勧めします。巨大な湖と巨大なダムは、すべて人の手によるもので、ここでもラスベガスと同様人の恐ろしさを感じることができますが、見ているだけで気持ちが休まる湖です。

●ストラスフィア・タワー
上部にジェットコースターを作ったり、なんともアメリカ的な発想のタワーですが、最近また新しく2つのアトラクションがお目見えしました。これが凄い!高所恐怖症の方にはお勧めしませんが、なかなかスリル満点のライドとなっています。

●宿泊
ラスベガスには、沢山のホテルが建っており、とても安いモーテルから超高級リゾートまで選べます。しかし、ラスベガス全体のホテル稼働率が90%なので、予約は必ず行っておきましょう。以下は、最近話題のホテルです。
●PALMS パームス
tel 1.866.725.6773 702.942.7777
www.palms.com

ストリップの西1マイルに登場した、現在若者に一番人気のホテル。MTVの「Real World」の舞台になり、ブリトニー・スピアーズ他、若手セレブリティ御用達ホテルとして有名。55階のGhost Barは毎日大人気です。ここは若者のホテルなので家族連れやおじさん&おばさん向けではありません。

+α
ベラパームズのオーナーは第2のスティーブ・ウィンと呼ばれているジョージ・マルーフ。
+α
このホテルには14スクリーンを有する映画館Brenden Theatreがあります。

●Bellagio ベラッジオ
tel 1.888.987.6667 702.693.7111
www.bellagiolasvegas.com

ラスベガスの高級ホテルのひとつ。総工費16億ドル(1900億円)をかけた豪華な内装が魅力。ベラッジオとはイタリア北部のコモ湖にあるリゾートの名前で、テーマはイタリアン・エレガント。内装はテーマ通りに豪華で、宿泊客を魅了しています。ホテル前には、人工湖・コモ湖が広がり、そこでは音楽にのせた噴水ショーが繰り広げられています。これは無料で楽しめますが一見の価値があります。宿泊する場合はLake View Roomをとりましょう。部屋から噴水ショーを音楽付きで見ることができます。

+α
ベラッジオが建つ前は、ここはデューンズという1965年開業の老舗ホテルでした。ここを当時ミラージュ・リゾートの社長だったスティーブ・ウィン氏が買収し、新しいホテルの建設を決めました。1993年、とレジャーアイランドのブリタニア号の大砲が炸裂しデューンズに命中、そして花火とともにホテル全体が崩れ落ちました。
+α
このホテルは、映画「オーシャンズ11」の舞台になったことでも有名です。ベラッジオ宿泊客だけでなく、ラスベガスに行く人は必見の映画となっています。

●Venetian ベネチアン
tel 1.877.883.6423 702.414.1000
www.venetian.com

世界最大のオールスイートホテルです。現在拡張工事中で、最終的には6000室と世界最大のホテルになる予定です。テーマは名前の通り、イタリアのベネチア。ホテル内には運河が流れており、当然カンツォーネを歌うゴンドリアがゴンドラを扱いています。このあたりは、ちょっとやりすぎだなあと思ってしまいますが、模倣の仕方は日本のどこかのテーマパークとは違い完璧です。ホテル内の装飾にも大金が投じられていて、ただ驚かされてしまいます。スイート専用ホテルですが、ほかのラスベガスのホテルと同様、それほど高くもありませんし、サービスは最低です(というかサービスはない)。

+α
ベネチアンの場所は、かつて40年以上続いた名門ホテルサンズがありました。サンズは映画「コン・エアー」のラストで飛行機が墜落するシーンを撮影後、取り壊されました。

●Four Seasons フォーシーズンズ
tel 1.877.632.5000 702.632.5000
www.fourseasons.com/lasvegas

マンダレイベイ・ホテルの35階~39階にあるビジネス客御用達の高級ホテルです。何故かあまり知られていないのですが、ラスベガスにもフォーシーズンズのようなまともなホテルがあるのです。ここは当然ホテル内にカジノはありません。代わりにゲストが快適なホテルライフを過ごせるようなサービスを提供しています。勿論、いわゆる「ラスベガス」を楽しみたい方は、下のマンダレイベイ・ホテルにいけば十分満足できるでしょう。フォーシーズンズからマンダレイベイには行けますが、逆は不可。

●The HOTEL ザ ホテル 追記
tel 1.877.632.7800

マンダレイベイ・ホテルの隣にできた新館。オールスイートのこのホテルは入り口もロビーも別なので、タクシーで行く場合は「マンダレイ ベイ」ではなく「ザ ホテル」と告げないといけません。ホテルはラスベガスの中でもトップクラスで、部屋はとても広くサービスも素晴らしいです。場所がストリップの南というとこで若干不便ですが、とても過ごしやすいと思います。

●Hyatt Regency Lake Las Vegas Resort ハイアット・リージェンシー・レイク・ラスベガス・リゾート
tel 1.800.554.9288 702.567.1234
www.lakelasvegas.hyatt.com

このホテルは、ラスベガス中心街にはありません。ストリップから東へ約17マイルほど行ったところにあるレイク・ラスベガスの湖畔に広がるリゾートホテルです。テーマはモロッコで、モロッコから輸入された豪華な家具類は有名です。ここではギャンブルをするというより、近くでゴルフをしたり、湖で遊んで楽しみます。ラスベガスにありながらラスベガスらしくないホテルだといえます。

+α
このホテルは映画「アメリカン・スウィートハート」で撮影に使われました。セレブの華やかな生活を描いたこの作品は、ジュリア・ロバーツ他豪華出演者で話題になりましたが、興業的にはヒットしませんでした。

●Wynn Las Vegas ウィン・ラスベガス
2005年4月オープン


どのように製造されおむつは

ラスベガスのホテル王、スティーブ・ウィンが超豪華ホテルをオープンします。旧デザート・イン跡地に約25億ドル(2600億円)をかけて建築中のホテルは、ラスベガスでかつてない規模の工事となっていて、完成すると2700室(1部屋あたりの面積が広い)の巨大ホテルが出現します。テーマは「夢」。ヨーロッパ調の内装ときめ細やかなサービスを目指すという。12月現在でホテルの外観はほぼ完成しています。昼間は太陽の輝きをとらえゴールドに輝き、夜は真っ黒な優雅なビルには大きくWynnというロゴが入っています。

+α
スティーブ・ウィンは、90年代にミラージュ、ゴールデンナゲット、トレジャーアイランドなどをてがけ、その後ベラッジオを成功させたことで有名。彼の功績により、ラスベガスはダーティなギャンブルタウンからテーマ性を持ったエンターテイメントシティに生まれ変わりました。彼が属していた会社が丸ごとMGMグループに買収されたため、ウィン氏は独立し新しいホテルを建築しています。

追記
遂にオープンしたWynnですが、報道制限が行われ全貌がわかりません。とにかく宿泊するしか内容はわからないようです。

ラスベガス大全         ラスベガスのことがとても良くまとまっているサイト。
                ツアーの手配もしてくれる(とても親切!)
ラスベガス・モノレール    日本語サイト ラスベガスを安く移動するモノレールに関する情報サイト。

ラスベガスは、見方によると魅力がある町です。逆に不快な町でもあります。これは行った人がそれぞれ感じることでしょう。是非一度ラスベガスを訪れ、幻の町を堪能してください。そして、自分でラスベガスを評価してみてください。最後にギャンブルでは、行く前に必ず総予算の上限を設けておきましょう。ギャンブルは基本的には確率統計の世界です。20%~30%の赤字になるのが当たり前の設定がされているのですがら、欲張らず、冷静に楽しみましょう。

(2005-01-01)

ヨセミテ国立公園

アメリカは日本と違い、自然保護という概念がきちんと確立しています。歴史的ナテュラリストのジョン・ミュアや、写真家のアンセル・アダムスらが努力した結果、すばらしい自然が保護され、現在、きちんとしたルールの下に保護されているのです。
現在は、悪しき政権のお陰で、自然保護に費やす国費が削減されていることはとても残念なことですが、ボランティアによる保護活動や寄付金で保護活動が途絶えることはありません。

今回は、ミュアとアダムスが愛したヨセミテ国立公園を紹介します。

ヨセミテ国立公園は、カリフォルニア州の中心部にあり、サンフランシスコから来るまで5時間、ロサンゼルスからは車で7時間で行けます。交通機関は車以外にも電車や飛行機などでのアプローチも可能です。ほかの国立公園と比べると、比較的アプローチしやすいのも人気の秘密です。
ゲートシティとなるのは、北西のManteca、西のMerced、南西のFresno、東のLee Viningの4都市です。一番メジャーなルートはMercedとFresnoで、lee Viningは夏期のみオープンします。飛行機で行く場合は、Fresno Yosemite International Airportで降ります。サンフランシスコやロサンゼルスから定期便が毎日飛んでいます。バスならグレイハウンドがMercedまでいくつかの路線を運行しています。鉄道は、サンフランシスコとロサンゼルスを結ぶSan Joaquins号が1日4便Merced駅に停車します。

空港や駅からはツアーバスがありますが、やはり一番便利なのはレンタカーの利用でしょう。空港や駅にはレンタカー会社がオフィスを構えているので、簡単に借りることができます(予約をお勧めします)。

<レンタカーでのアプローチ>
サンフランシスコから ーMantecaルートー
SFからベイブリッジを渡り、I-580を東へ。風車が沢山見えてきたら、その先を I-205 → I-5 → CA-120でMantecaまで行きます。
MantecaからCA-120をEastに115Ml程進むとヨセミテバレーに到着です。
SFからだいたい5時間程度で到着です。このコースは、途中素晴らしい景色を見ながら走ることができますが、道が険しいので運転初心者は避けましょう。また10月下旬から積雪のある部分がありますので、冬季の走行は控えましょう。

サンフランシスコから ーMercedルートー
SFからベイブリッジを渡り、I-580を東へ。風車が沢山見えてきたらI-5でLos angeles方面に向かいます。途中、132に乗り換えModestoの町をめざします。Modestoに到着したら、今度はI-99Southにのり、Mercedまで行きます。MercedからはCA140をひたすら東へ。ヨセミテバレーに到着です。

ロサンゼルスから
LAからは、I-5を北へ。山間部をすぎたらCA-99へ移ってFresnoへ。FresnoからはCA-41を北上すると公園に到着です。

ヨセミテ国立公園は、広大な面積ですが、見所はコンパクトにまとまっています。ここをヨセミテバレーと呼びます。バレーフロアにはヨセミテビレッジという観光客のための施設が整っているので、できればここに宿を取って楽しむとよいでしょう。バレー内には1日中シャトルバスが走っていますので便利です。
ー注意ー
1)夏は、観光客が多数訪れるので、ヨセミテバレーはどこもキャパシティオーバーの状態になります。よって、宿泊施設は予約で一杯ですし、渋滞も激しくなります。夏はこのあたりのことも考慮に入れ、余裕を持った行動を心がけましょう。

2)ヨセミテは人の手を加えない自然が残っています。よって柵などはありません。滝壺や岩の上などは、とても危険ですので、無理な行動は慎みましょう。このサイトでは責任を負いかねます。自己責任を十分自覚して行動してください。

3)野生動物にえさをあげることは絶対にしてはいけません。これは公園のルール違反であると同時に、人間と自然の共存を崩壊させることに直結します。(残念ながら、私が国立公園を訪れると、えさを動物にあげているのは、きまって日本� �です)

●ハーフドーム
ヨセミテのシンボルともいえる岸壁。ドームを縦半分に切り落としたような形で見る角度によってかなり形が違います。バレー内ではSentinel Bridgeからの眺めが美しい。このドームには登頂することもできますが、丸1日かかり、夏以外はとても危険です。上る場合は十分リサーチしてください。

●エル・キャピタン
バレー入り口に君臨する花崗岩としては世界最大の一枚岩です。バレーから1095mも垂直にたっており、岩登りをする人が見えます。エル・キャピタンも下から見上げるのが一番安全です。特に秋からは、気温も下がるので、クライマーの皆さんは、夏以外の登頂は控えるべきでしょう。

●グレイシャーポイント
ヨセミテを一望できるポイントです。車かシャトルバスで行くことができます(夏期のみ)。眺めは最高で、目の前にはハーフドーム、延々と続くシェラネバダ山脈を見ることができます。特に夕方の景色は美しいです。

●ヨセミテ滝
ヨセミテビレッジから近くにあり、10分もあるけば滝壺に行くことができます。滝は落差739mで世界5位。よくみると3つの滝に分かれています。秋からは水が涸れていまいます。

●ブライダルベール滝
補足流れる滝なので、風によりブライダルベールのように見えます。滝壺にも簡単にいくことができますが、岩が濡れているときは足が滑るので、気をつけてください。

●モノレイク
ヨセミテ東にひろがる広大な砂漠にある大きな湖。 流れ出す川が一本もないため、 シエラネバダ山脈から染み出した塩分が水中に溜まり、 その濃度は海水の4倍になるそうです。 魚は生息しておらず、アルカリフライというミネラル成分を餌とする奇妙なハエが住んでいます。 また、モノレイクは、石灰などの成分が固まって生成されたツファタワーでも有名です。 この湖は、ロサンゼルスをはじめとする近郊の飲料水となっているそうです。夜明けの直前直後が最もすばらしいです。

●ボディーゴーストタウン
ヨセミテ国立公園の外ですが、時間があったら是非訪れてほしい場所です。ゴールドラッシュにわいた19世紀の金鉱の町が徐々に廃れてゴーストタウン化し、 今はステートパークとしてその姿が保存されています。何度かの火災により、 人口1万人を超えたという最盛期の姿は失われてしまっていますが、 他には類を見ない規模のゴーストタウンです。 舗装されてない道を3マイルもしくは10マイル走って辿り着くなんともいえない不思議な町です。

●宿泊
Yosemite Lodge 250室
ビジターセンターそばの便利なホテル。

Ahwahnee Hotel 123室
一生に一度は泊まってみたいといわせる、素晴らしいホテル。当然予約を取るのは難しい。

Housekeeping Camp
キャンプ場のような簡易宿泊所。キャンパステントの中にベッドが4つあるだけ。夏期のみ営業。

Wawona Hotel 104室
園内最古のホテル。ビクトリア調でロマンチック。

Curry Villege
グレイしゃーポイントの麓に広がるキャンプ場。木造キャビンとテントキャビンもある。

●ショッピング
ビレッジのVillege Storeは、スーパーマーケット並みの品揃えがあり大変便利。普通のギフトショップはビレッジや各ロッジにあります。

●郵便局
ビレッジ内、ヨセミテロッジにあります。

ヨセミテ国立公園サイト  ヨセミテ国立公園のオフィシャルサイト
ヨセミテの歩き方     日本語サイト 大変良くまとまっているサイトです。

ハーフドーム登頂記    ハーフドーム登頂に挑んだ記録。とても興味深い記録です。

ヨセミテは、行ってみないと、素晴らしさが伝わりません。是非一度訪れて、自分の目で雄大な自然を見てください。そして、そこから様々なこと得てほしいと思います。

(2004-12-01)

スキー情報

 今月は、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットからアクセスできるスキー場についての情報をお伝えします。
 今、ニューイングランド地方はすばらしい紅葉の季節です。特にバーモント州やニューハンプシャー州などは、日本ではみることのできない美しい自然をみることができます。    あと1ヶ月もすると、この紅葉は終わりを告げ、一気に寒くなり雪が降ってきます。そうするとスキーシーズンの到来です。

 ご存じのように、ニューイングランド地方は、アメリカでも有数なスキーのメッカです。報道などでは、ロッキー山脈付近のソルトレイクやレイク・タホあたりのスキー場が話題となりますが、実は、西海岸と同規模のスキー場が沢山あるのです。そして雪質も良く、ロッジングなども整備されています。

 このあたりのスキー場は大きく分けて2つのタイプがあるようです。ハンターマウンテンのように都会派な� �キー場と、ヨーロッパの田舎町をイメージしたのんびりとしたスキー場です。どちらも十分楽しめる設備が整っています。

 ニューヨーク・トライステート・エリアに住んでいるなら、是非スキー&スノーボードを楽しんでください。そして、日本では味わうことのできないダイナミックなスキーと、スキー場ならではの、料理やロッジでの生活を楽しんでください。

スキー&スノボ用品
ニュージャージー州ならば、大きな道(例えばRt17やRt4)沿いにスキーショップがあります。ウェストチェスターやコネチカットには、モール内にもスキーショップがありますので、比較的簡単に道具を揃えることができます。また、ネットショップも豊富ですので、安価に購入することも可能になりました。
スキー板やスノーボードは、日本で売られているものと同じなので、詳しい情報を知りたい場合は、各メーカーが用意している日本語のサイトを見るのが早いでしょう。中には日本専用モデルがありますが、基本的には世界共通モデルで問題はありません。価格は日本とほぼ同額です。最近は、競技スキーとカービングスキー(ファンスキー)に分かれています。協議をしないなら、短いカービングスキーをお勧めします。

最近の板やボードには、バインディングが付いているものが増えました。これは安全性とコストを抑えるため(メーカーが儲けるためでもあります)なので、バインディング付きを購入した方がいいでしょう。

ブーツは、どれも同じような機能です。あとは堅さとデザインなので、自分で履いてみて一番気� �入ったものを購入しましょう。通信販売で購入するときでも、近くの店で一度は履いてフィーリングを確認してください。ブーツがあわないととてもつらい思いをするので、十分注意して選んでください。

ウエアは、日本のように毎年流行はありません。ジーンズで滑っている人もいますし、20年前のウエアで滑っている人も沢山います。むしろ日本で購入してきたウエアの方が変に目立ちますので気をつけてください。

スキー場へのアクセス
スキー場へは、基本的には車が便利です。いくつかのスキー場へはマンハッタンや大きな都市からシャトルバスがでています。電車で行くのは無理があるでしょう。
日本と違い、道路は完全に除雪されています。そしてアメリカにはスパイクタイヤやチェーンのようなものはありませんので、皆ノーマルタイヤでスキー場に行っています。しかし、雪はどんどん降ってきますので、日本人としてはノーマルタイヤでスキー場に行くのはちょっと不安です。そういう方は、スタッドレスタイヤ(あまり取り扱っている店がありません)を探してみてください。

スタッドレスを購入するほどスキーにいかない方は、比較的降雪量の少ない(道路に雪が積もらない)スキー場へ行くのが安全でしょう。例えば、ハンターマウンテンは、まず雪が道に積もることはありません。

スキー場へのアクセスは、安全管理を十分にして無理な運転は避けることが賢明です。深夜のドライブなどは絶対にしないよ� �にしてください。

スキー場
クリスタル・スプリングス・リゾート
ニュージャージー州にある巨大スポーツコンプレックスです。かつてはバーノンバレー・スキー場と呼ばれていたところです。ここは、アクセスが容易で、ファミリーからプロまで幅広い人に対応したスキー場です。ニュージャージー北部やロックランド、ウエストチェスターの住人ならば日帰りスキーも可能です。宿泊施設も充実しており、価格もリーズナブルです。
往復で使う道には鹿が出没するので、運転には十分注意してください。

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ハンターマウンテン

ニューヨーク州アップステートにあり、マンハッタンから2時間ちょっとで行けるシティ派スキー場です。勿論、日帰りスキーも可能。マンハッタンからはバスも出ているので、アクセスはとても楽です。
スキー場の大きさは中規模ですが、バラエティに富んだトレイルがあり、誰でも楽しめます。

また、宿泊施設も充実しているので、週末に家族でスキーをするのもいいでしょう。

↑詳しい情報はここをクリック↑
キリントン
バーモント州にある、東海岸でもトップクラスの規模を誇るスキー場です。トレイルの数も膨大で1日ではすべてを滑りきることはできません。長期滞在しても飽きることのないトレイル、そして景色。このスキー場に魅了された人のおおくが、近くに別荘を購入してしまうほど魅力的なスキー場です。
バーモント州にあるため、ニューヨークから日帰りは無理です。このスキー場を十分楽しむためには最低2泊は必要でしょう。このスキー場周辺には、宿泊施設が集まったビレッジがいくつか形成されています。日本のように土産物屋やまんじゅうやが無秩序に立ち並んでいるようなことはありません。スイスアルプスを思わせる見事な景観で我々を迎えてくれます。お勧めはロッジ形式の宿です。部屋には暖炉があり、夜は部屋でのんびりと生活できます。食事もシチュー屋さんなど、普段町では見かけないような田舎料理を出す小さなレストランが沢山あります。

↑詳しい情報はここをクリック↑
(2004/11/01)

ニューヨーク情報 04

しいビルや商業施設が次々とオープンし、数年前とは全く異なる場所も数多くあります。
今月は、今話題のスポットやレストランを紹介します。

タイムワーナー・センター
10 Columbus Circle New York, NY

NYの新しい注目スポット誕生!
総工費17億ドルをかけ完成した商業コンプレックスビルが完成しました。かつては、コロンバスサークルの西側にあった体育館が今は遠くからも認識できる高層ツインタワービルとなり、その中にはホテル、レストラン、ショッピングセンターなどが入り、NYの新名所となっています。
今このビルに入っている店舗をいくつか紹介しましょう。

Whole Foods Market
マンハッタン最大のスーパーマーケット登場です。ここには巨大なデリがあり、寿司からグルメ総菜まで世界中の食を買うことができます。今は、ここで買い物をするのが人気のようで、レジの列がものすごく長くなります。しかし40台あるレジでどんどん処理していく(アメリカでは珍しく早い!)ので、予想よりは待たなくてすみます。また、5アイテム以下の購入であれば、エクスプレス・ラインがあるので、そこに並ぶと良いでしょう(見逃している人がおおいですよ)。
Masa & Bar Masa
ビバリーヒルズで寿司シェフとして活躍していた高山氏が出した和食レストラン。約500ドルという食事代が話題でしたが、人気はあるようです。基本はおまかせなので、懐の余裕のある人は試してみてください。隣のバーは、比較的リーズナブルなレストランでうどんやお茶漬けなんかも食べることができます。

V Stakehouse
厳選された素材にフレンチをプラスしたステーキ店。内装も豪華で味も日本人にあいます。ただ量がおおいので、デザートを食べたい人は、残すこと。

Mandarin Oriental Hotel
www.mandarinoriental.com/
遂にニューヨークにお目見えしたマンダリン・オリエンタル。部屋からはセントラルパークやマンハッタンのスカイラインが見えます。サービスもすばらしく、満足は保証されています。価格はちょっと高いですが・・・

ミートパッキング・ディストリクト
 かつては、とても危険な場所として有名だったミートパッキング。10年前は、怪しい女性が道ばたに立っていて、それを目当てにくるお客くらいしか人影はなかったところです。映画「ブラックレイン」では、まだ怪しい頃のこのエリアが登場します。このミートパッキングが、今や話題のスポットに変貌しています。このエリアのレストランやホテルのラウンジには、ファッション業界、マスコミ業界の人々が集まり、独特の文化を形成しています。
 そして、ステラ・マッカートニーなどのブティックがオープンし、今春にはHotel Gansevoortが営業を始めました。昼間は観光地化が進み、沢山の人々が押し寄せています。
 夜になると、かつて精肉工場だった場所にナイトクラブが出現します。今NYで一番HOTなクラブシーンを楽しむことができます。表は何もないただの扉なので、入り口がとてもわかりにくいですが、クラブはこの界隈に10店くらいあります。看板をだしている店はありません。
 バーは、Hotelの最上階がおすすめです。30代のエクセクティ部の間では今一番人気のある場所です。
 今でも、この地区には、数件の精肉業者が営業していますが、引っ越すのは時間の問題でしょう。近くを走るかつての高架鉄道にも再開発が決まり、このエリアはますます発展することが決まっています。また、このエリアにあり、20年くらい前から営業している怪しいバー(映画「コヨーテ・アグリー」で有名になった店)が今でも営業を続けています。こういう店もいずれはなくなってしまうと思いますので、興味のある方はお早めに。

 おすすめクラブ
 APT 414-4245 419W13

 おすすめホテル
 ガンゼヴォート
 www.hotelgansevoort.com

 おすすめレストラン
 Vento
 www.brguestrestaurants.com

 Spice Market
 1-212-675-2322

MOMA が帰ってくる!
いよいよ11月に、工事中だった近代美術館がリニューアルオープンします。建物は、日本人の谷口吉生のデザインで総面積は約1.5倍に広がります。フロアは4から6に増え、落ち着いて作品を見て回れるようになりそうです。今回は54Street側にも入り口ができるそうです。MOMAがクイーンズに移動してから、ちょっと寂しかったミッドタウンがやっと元気を取り戻します。

ナパ・バレーのワイン

今月は、アメリカワインについてです。アメリカのワインに関する書物は沢山出ているので、専門的な知識はそちらにお任せするとして、ここでは、アメリカ産ワインを楽しむための情報を提供しようと思います。
 ご存じの通り、90年代頃よりアメリカ西海岸を中心としたワイナリーの努力により、それまで世界では相手にされていなかったアメリカワインが注目を集めるようになりました。中でもサンフランシスコ郊外に広がるワイナリー、ナパ・ソノマ地区のワインは質も高く、フランス産ワインと肩を並べるほどクオリティが向上し、ブランドとして確立しました。

 ロバート・モンダビを初めおおくのワイン醸造家はさらなる投資をして、質の改善に努めてきています。今回はアメリカワインのメッカ・ナパバレー付近のワイナリーをご紹介しましょう。

ナパバレーあたりのワイナリー
ロバート・モンダビ
Robert Mondavi Winery
tel. +1 707.226.1335
tel. +1 1-888-RMONDAVI
7801 St. Helena Highway Oakville, CA 94562

アメリカでは、最も有名なワイナリーです。ロバート・モンダビは、アメリカワインを世界レベルまで高めた功労者でもあります。ここのワイナリーはミッション形式の建物で、ワインラベルのデザインにも使われています。ですから実際にナパを訪れても直ぐにわかります。このワイナリーは商業的に成功しているので、巨大です。年間生産量もアメリカではトップクラスで、幅の広いラインナップが魅力です。

オーパス・ワン
Opus One
tel. +1 707.944.9442
7900 Hwy 29 Oalvill

ロバート・モンダビとフランスのボルドー地方にあるシャトー・ムートン・ロスチャイルドが共同経営しているワイナリーです。二人の横顔がデザインされたワインボトルはみたことがあるでしょう。アメリカワインの中ではかなり高価なワインです。ここは基本的に1種類のワインを製造しています。一度は飲んでおきたいワインのひとつです。

ニバウム・コッポラ
tel. +1 707. 968. 1100
1991 Hwy 29 Rutherford

ご存じ、フランシス・フォード・コッポラ所有のワイナリーです。コッポラ印のワインはアメリカの多くのレストランに置いてあり、味もなかなかと評判です。もともとは別の所有者が運営していたのですが、1980年代半ばにコッポラに買い取られ、それ以降上質なワインを生産しています。特にRubiconというワインはここ数年で最も美味しいワインと言われ入手困難となっています。

ナパバレーのワイナリーに行くと、コッポラ映画の小道具が展示されている建物があり、映画ファンにはたまりません。また娘ソフィア(昨年「Lost In translation」でアカデミー賞を受賞)の名をつけたシャンパンなどワイナリーでしか購入できない商品ラインナップが充実しています。

スターリング・ビンヤード
Sterling Vineyards
tel. +1 707.942.3344
tel. +1 800.726.6136
1111 Dunaweal Lane Calistoga, CA 94515

ナパバレーというより、丘の上にあるちょっと変わったワイナリーです。ここのワインは気候のせいかちょっと味が違います。アメリカの酒屋にはよく置いてある銘柄ですが、値段の割には美味しいと評判です。

ラザフォード・ヒル
tel. +1 707. 963. 1871
200 Rutherford Hill Rd Rutherford

一般リリースワインの他にリザーブドワインがあり、ここのワインも丘の上で作られており安価で良質。ナパの隠れた名ワイナリーです。

もし、アメリカワインを飲んで興味を持ったら是非、ナパバレーを訪れてみてください。そこは、まるでフランスのワイナリーのようで、来訪者はほとんどのワイナリーで製造工程を見学でき、ワインの試飲をすることができます。そして、近くには優雅なホテルやゴフ場もあるので、楽しい休日を楽しめるはずです。

(2004/9/1)

DVDとホームシアター

今回は、家庭で楽しむ映画についてお話しします。「映画は映画館で観るもの」という人がいます。これはとても正論です。映画製作者は映画館で観ることを前提に映画を作っています。ですから、家の小さなテレビモニターとモノラル音声で映画を見て面白いとかつまらないと言われるのは悲しいでしょう。
 しかし、近年、メーカーの努力で家庭でも映画館と同様の視聴環境を構築することが出来るようになりました。これは映画ファンにはとても喜ばしいことです。ハードとソフトを整え、映画を家庭で楽しみましょう!

★THXという規格
ジョージ・ルーカス監督は「スターウォーズ」を作り、映画館で上映されるや一夜にしてスターダムにのし上がりました。正にアメリカンドリームを手に入れた瞬間でした。

元々映画マニアであったルーカスは、早速お客さんが満員の映画館に足を運びました。そしてとても驚きました。大入りのお客さんに驚いたのではありません。自分が作ったはずの映画がちゃんと上映されていなかったのです。


ショックドクタージョック

映像の色は暗く、音声もこもっていました。映画がヒットしたのは嬉しいですが、自分の作った映画がきちんと上映されていないショックから、彼は映画館の上映基準を作ろうと決意しました。
これがTHXシステムのはじまりです。ルーカスはTHX社を設立し、映画館に対する厳しい基準を設けました。スクリーンの材質、スピーカーの種類、壁の材質、反響音、映写機のランプ、ドアの質と、細かに数値化したリストを作りました。この基準を全てクリアすると、映画館には「THXシアター」の称号が与えられ、制作者の意図通りに映画が再生できるということがお客さんにわかるようになっています。

勿論、映画を制作するスタジオもTHX基準です。よって、我々観客は映画を見るときは「THX」マークのある映画館で鑑賞すればいいのです。

この概念はアメリカで大成功し、観客はこぞってTHX映画館に足を運びました。現在では殆どの映画館がTHX認定されています。THXとは、ルーカスの処女作「THX-1138」からきているという説と このシステムを開発したTom HolmanのXperientからきている説があります。

この概念をさらに押し広げたのが、THXホームシアターシステムです。現在ではYamaha、Pioneer、DenonなどからTHX基準のホームシアターバージョン機器が発売されています。電気店でTHXロゴの付いたアンプやスクリーン、スピーカーなどを買いそろえると自宅で、制作者の意図通りの再生環境を楽しむことが出来るのです。

実際、購入してみたのですが、とても感動しました。6.1チャンネルの迫力のある立体音響、腹に響く重低音、そして明るいスクリーン。映画館と同じ体験が家でできる、なんとも贅沢な時代になったものです。

★DVD
DVDには、リージョナルコードが入っているので、日本で購入したDVDをアメリカで購入したプレイヤーでは再生できません。その逆も同じです。しかし、リージョナルコードを解除できるプレイヤーも発売されているので、海外に住む日本人は、購入をお勧めします。

最近、DVDは素晴らしい仕様で凝ったものが沢山発売されています。これはアメリカ・クライテリオン社の影響があるのですが、映画学校に通わなくても制作者の解説や制作過程などを見せてくれる特典ディスクの充実ぶりには感心させられます。

そのほかにも、複数言語の音声や字幕を自由にON OFFできる機能など、自宅で映画を楽しむには最適なメディアです。
実は、このDVDにもTHX規格があるのです。よって、自宅のTHXホームシアターでTHX-DVDを鑑賞すると、あまりのすばらしさに驚かされることがよくあります。以前ビデオで見てあまり面白くないと思っていた作品でも、全く違ったように感じられるのです。この傾向は、演出や撮影に拘っている作品に現れます。皆さんも是非、この体験をしてください。

日本でも、THX-DVDが発売されました。「ウォーターボーイズ」は、以前発売されていたものでもなかなかの高画質でしたが、新しく発売されたTHX版は、デジタルノイズが全くなく、とても美しいです。大画面にしても見劣りせず、まるでフィルムのような美しさです。「解夏」は、長崎の美しい町並みと切ないラブストーリーがTHX映像で引き立っています。日本映画は画像が汚いという偏� ��がありましたが、THX基準で制作すればハリウッドレベルになるのがわかりました。

★ホームシアターの構築
アメリカに住んでいると、日本より恵まれた環境なので、ホームシアターも簡単に構築できます。専門的な知識や本格的な構築は雑誌Hi-Viに譲るとして、ここではシンプルなホームシアターをどう作るか説明しようと思います。

<映像>
映像を見るためにはモニターが必要です。ホームシアターと呼ぶからにはある程度大きい映像を見たいものです。日本での一番人気はプラズマディスプレイです。50インチ程度の映像を楽しめる薄型モニターです。アメリカで人気があるのはリアプロジェクターです。50インチ程度の大きさなのですが、価格がプラズマより安くなっています。しかしプラズマより厚みがあるのがデメリットです。映像はプラズマのほうが綺麗に発色しますが、最近のリアプロジェクターは、画質も優秀で、あまり差がないように思います。

さらに大きなモニターが欲しい場合は、プロジェクターを購入することになります。映画館のようにスクリーンを設置し、背後から映写するスタイルです。プロジェクターには液晶タイプとDLPタイプがありますが� �それぞれ一長一短があります。最近は明るいDLPタイプに人気があるようです。価格は数万円から数百万までなかり幅がありますが、最近は低価格帯でも素晴らしい映像を映写できます。

<音声>
映画のDVDには5.1チャンネルの立体音声が収録されています。ですから、映画館と同様に迫力のある音声を自宅で楽しめるのです。楽しむためには、ドルビーデジタルアンプと6個のスピーカーが必要です。この機材ももの凄い勢いで低価格化が進んでいますので、やはり数万円から沢山のラインアップが売られています。

安くホームシアターを構築すると、10万円以下で全てが揃ってしまいます。逆に突き詰めると1000万円かけても満足できないでしょう。しかし、普通の映画ファンなら安価なホームシアターで十分映画を楽しく鑑賞できるでしょう。
自宅の大画面のホームシアターで、好きな映画を何度も見るという贅沢を是非体験してみてください。

(2004/8/1)

就職について

 今回は、ちょっと堅いですが、最近の就職活動についてお話しします。というのも、約10年前、ニューヨークの某大学を卒業し、アメリカ、ヨーロッパ、日本での就職活動をした頃と、就職の面接官をしている今とは、私自身の立場が変わっただけでなく、学生や就職環境自体も相当変化していることを強く感じるからです。
 不況下の会社の持つ問題点と就職活動する学生の問題点、アメリカの大学を卒業した日本人の問題点などについて思ったことを書いてみようと思います。

1)日本企業の問題点
日系企業についてまず思うことは、きちんとした人材のピックアップを行っている会社が非常に少ないことです。まだまだコネがものをいう社会なのです。そして、どうしてか、有名大学出身者を優遇し、スポーツをしてきた生徒を好みます。このような企業は、これも不思議なほど業績が悪いですが、人事面での改善を怠っています。

何故、日本のおおくの業績の悪い企業は、きちんとした人材を採用できないのか?それは、会社のトップや人事権を持つ社員が、きちんとした人事に関する教育を受けていないこと、そして、自分の目に自信がないためにあるブランドにすがってしまうということがわかりました。

これでは、まともな人材を採用できませんし、適材が能力を発揮できるわけがありません。必然的に、会社の業� �は悪化するのです。この問題を打開するには、まず企業内の人事制度や人材育成制度を改革する必要があります。
最近、問題を起こしている某企業などは、この典型です。アメリカ式の人事制度が素晴らしいとは思いませんが、企業として利益を上げるためには、もう少し近代的なシステムを導入すべきです。

次に、人材育成にも問題のある企業がおおく存在します。きちんとした配属ができない(きわめて好き嫌い人事やアットランダムな人事が行われてしまう)会社や、折角能力のある人材を潰してしまう工場などがおおく見受けられます。要は、上層部が怠慢で、ただ数字だけを見ている企業です。どうして生産効率があがらないのかを考えず、現場で努力している優秀な人々をそまつに扱い、最終的にはレイオフしてしまうようなことがよく起こっています。

この問題を解決できない企業は、就職すべきではありませんが、就職して� �ないとなかなかこのあたりのことは見えてこないのが現状です。

2)学生の問題
採用試験の試験官をしていて、そしてOB訪問を受ける側にいて感じるのは、ここ数年の就職難は、受け入れる企業の学生に対する需要が減ったわけではなく、優秀な学生が減ってしまった人材不足だということを痛感します。

学生が、いよいよ就職活動をする段階になって、自分はどんな仕事をするのか、したいのかといったビジョンを全く持ち合わせていないケースが増えてきました。10年くらい前までは、一応自分のしたい仕事は大雑把に決めていました。

しかし、最近の学生は、OB訪問に訪れ、その企業がどんな環境なのか、自分のしたいことが出来る企業なのかを聞くことはありません。殆どは小学生の企業見学レベルでやってきます。そして、仕事がハードなのを知り、退散していくのです。
試験に訪れる学生の知識レベルの低さにも驚かされるばかりです。精神年齢は、まだ中学生程度なのです。

こんなことがありました。
「何故、弊社を志望したのか?」という質問に、「もてるから」「仕事が楽そうだから」「給料がいいと聞いたから」と平気で答えます。「入社したらどんな仕事をやりたいのか?」という質問には、「楽な仕事」「早く帰れる仕事」「もてる仕事」「夏は1ヶ月休める部署」など、敬語も使わないで、次から次ぎへとでてきます。

おおいのは「1ヶ月アメリカに留学してきました。私は英語が完璧で、グローバルな視野を身につけています」という学生。「サークル活動でパーティを仕切ってきたので、自分は人望がある」という自信家。「本を沢山読んでいる。」という夏目漱石を知らない人、「映画を沢山見ている」といって黒澤を見たことがない映画通・・・・

このような例は、たまにいるといったことではなく、むし� �殆どの学生について言えることです。非常に深刻な問題です。

貴重な時間を割いて、面接官をしていて、ただただ悲しくなってきます。最近の日本人はどうなってしまったのでしょう。

学生は、早い段階で、自分のビジョンを持ち、だらだらと遊んでいるのではなく、就職活動までに自分なりのアプローチをすべきです。最近は、親切なHow to Bookをよく見かけますが、そのような本を読んでも就職はできないことを早めに悟り、自分が人生のおおくの時間を費やし何をしたいのかを大学1年よりも前にみつけるべきです。というより、高校生までに将来の自分のビジョンを決めてその過程で大学を選ぶべきです。

逆に500人に1人程度の少数ですが、とてもはっきりしたビジョンを持った若者が会社に来ることがあります。こういう人材は、当然国内外を問わず沢山の内定をとっています。あたりまえですが、就職活動の時点であわてている学生は既に負け組だということを認識すべきです。

3)海外留学組
アメリカの大学など海外の大学を卒業した日本人が、日本で就職活動をするケースを最近よく見かけるようになりました。このような学生は、はっきりと2つのタイプにわかれます。

<優秀組>

おそらく、小学生から高校生の頃、自分の将来の目標を決めて、人生を歩んできたタイプです。彼らは早くから行きたい大学を決めて入学し、それなりにハードな学業を乗り越えた努力家です。彼らは、アメリカの大学で専門分野を深く勉強してきているので知識は持ち合わせています。勿論世界中の人々との交流があったはずでグローバルな視野と教養を身につけています。そしてコミュニケーション能力も必然的に持っていることがおおいです。

こういう人材は、基本的に企業が欲しがります。日本の大学でだらだらと生活を� ��ってきた学生よりも優れているので、問題はありません。

ただし、人数はとても少なく数年に1人程度しか出会えません。

<怠惰組>

日本の大学に受からず、親の名誉欲と金で海外の大学に送り出された学生達です。やはり自分で強い意志を持って渡米したわけではないので、長々とESLに在籍し、卒業は30近くになってしまう人、結局卒業できない人がとてもおおいです。しかしこの怠惰組でも、なんとか大学を卒業する人もいるのです。きっと、あらゆる手を使って卒業するのでしょうが、就職試験はそう甘くありません。やはり、怠惰な学生は数分の面接で自分の全てを露呈してしまうのです。

最近は、この手の学生が増えました。ですから企業によっては海外からの学生を受け入れないところもでてきました。単� ��に言うと、沢山の海外組をみてもほぼ全員が使い物にならないからです。彼らが優秀タイプの学生にまで迷惑をかけているのが現状です。

就職活動には、上記のように企業サイド、学生サイドにおおくの問題があります。企業に勤めている我々は、業績を上げるためにも優秀な人材登用システムを確立する努力をしなければいけません。そして今現在、アメリカ及び海外の大学で勉強していて日系企業に就職を希望する学生は、早い段階でしっかりとしたビジョンを持ち、中長期の人生設計をすべきだと思います。

(2004/7/1)

ロンドン滞在記

ロンドンに滞在しています。ここは、暖かくパリよりも暑いようなきがします。永遠にやってこないと思われた好景気が遂にロンドンにも到来し、かつてなかったような盛り上がりを見せています。
 今回はロンドンの私的最新情報をお届けします。

 パリからユーロスターに乗って約3時間半。パリ・ノード駅を出ると300KMでフランスののどかな田園地帯を高速列車が突き進み、トンネルを超えると、そこはイギリスでした。日本のトンネル掘削技術は素晴らしく、遂にドーバー海峡の地下を掘ってしまったということを実感しました。
 ロンドンも、パリ同様景気がいいようで、町には高級車が溢れていました。町自体は、5年前に来たときとかなり変わっていて驚きました。特にロンドンブリッジあたりは高層ビルが増え、ここがロンドンなのか!というくらいの変貌ぶりでした。その反面、ナイツブリッジやノッティングヒルは、100年前とあまり変わらないたたずまいを残していました。新しい建物と歴史のある建物が融合し、新しいロンドンが育っているようです。しかし東京と違うのは、建築デザインに気を使っていることです。新しい建物もロンドンらしさが感じられ好感が持てます。
 ロンドン名物のタクシーはデザインがちょっとだけ近代的になり、エンジンは日産に変更されましたが、誇りを持ったドライバー、大きな室内は以前と変わらず嬉しかったです。

 今回は、主に新しいロンドンを見て回りました。
1)テート・モダン
以前からあったテート・ミュージアムの新館です。ここはもと発電所だったそうですが、見事にリニューアルされたビルは、とても美しく、展示物も素晴らしい配置でした。絵や彫刻を見るだけでなく、テート・モダンという建物を含んで5感に訴えてくる素晴らしい美術館でした。個人的にはウォーホールなどのアメリカの近代美術に感動しました。建築家の安藤忠信氏が、神戸の震災でテート・モダンの設計から手を引いたのは有名な話ですが、安藤版テートはどんなだったのか、思いをはせてしまいました。

 2)バトラーズ・ワーフ・ピア
今から12年前に訪れたときは、工事中だったバトラーズ・ワーフ。今回行ってみると、とても美しい町に変貌していました。
場所は、タワーゲート・ブリッジの東側。川沿いに散策路ができて、その脇には高級住宅地が出現しています。ビルの1階は、レストランやパブになっていて、30代のヤングエクゼクティブの人気スポットになっています。ニューヨークで言うと、サウス・ストリート・シーポートやホボーケン周辺の再開発地区に似ているかもしれません。日本でもこのような再開発が行われ、町が少しでも魅力あるものに変わればいいなあとつくづく感じました。
テート・モダン↑
美しいシルエットをつくるテートモダンの煙突。

バトラーズ・ワーフ・ピア→

ビルは煉瓦作りのアパートになっています。部屋からはロンドンを一望でき、埠頭からはテムズ川を行き来する船を眺めながら散歩できるように一般に開放されています。

開発は東に進み、現在では1キロくらいまでボードウォークが伸びています。ボードウォークには、パブやザガットでもトップランクのレストラン、ショップが並び、ちょっとお洒落な観光スポットとして人気があるそうです。

今回のロンドンは、短期の滞在なので、十分観光できませんが、ここまで町が変貌しているとは思いませんでした。そして東京以上の物価の高さにも驚かされました。ロンドンの住人は、こんな高い物価の中、いかにして生活しているのでしょ うか?次回ロンドンに行ったらこのあたりを探ってみようと思います。

(2004/6/1)

アメリカのレンタルビデオ事情

アメリカに住んでいると、日本のテレビ番組を見たくなる人がおおいようです。日本人が多く住む町には必ず日本のテレビ番組をレンタルするビデオ店があります。そこは、どこも繁盛しており、新作はレンタル中になっています。日本から遠く離れて日本の情報を知りたかったり、ドラマをじっくり見たかったり、懐かしんだりと動機は様々ですが、海外で生活しいる目的を見失ってしまい、毎日ビデオを見て社会生活をおろそかにするような日本人もいるようです。
 今回は、様々な問題を抱えたアメリカのビデオレンタル事情についてお話しします。
 ニュージャージーに住んでいると、近くには数件、日本のテレビ番組を扱っているレンタルビデオ店を見かけるはずです。日本人がおおいということもあり、なかなか充実したタイトルと本数を揃えています。日本のビデオ店にないドラマまで並んでいます。平日に訪れても、駐在員の家族や学生風の人が熱心にタイトルを探している姿を見ることができます。
 先日、サンフランシスコを訪れたときも、ジャパンタウンや日本人が多く住む郊外に日本人向けレンタルビデオ店を見かけました。入ってみると、ニュージャージーよりもさらに充実した品揃えに驚きました。何と、日本語字幕付きのアメリカ映画のビデオが大量に並んでいるのです。これは、もはや日本のTSUTAYAを超える充実ぶりです。日本にいるよりも巨大なライブラリーがアメリカにいながら気軽に利用できるなんて凄い時代になったものです。

 システムはどこも同じようで、アメリカの大都市では、レンタル価格は1本1ドル程度です。古い作品になると1泊ではなく1週間レンタルになります。ですからちょっと古いドラマなどは1クール(12話)6ドル程度で一気に見ることができるのです。

 いったい何故、� ��こまで充実したタイトルをラインナップすることができるのでしょうか。
 まず、映画のソフトを見てみましょう。実は、この手のビデオレンタル店に並んでいるのは、その殆どが複製品です。要は違法コピー商品なのです。ビデオジャケットは、カラーコピーです。中に入っているビデオテープは、業務用ではなく、どこでも手に入るビデオテープです。貼ってあるラベルも本物からカラーコピーして糊で貼り付けています。素人がちょっと見ると本物か偽物かわからないほど精巧にコピーされています。

 テレビ番組のソフトはどうでしょう。これは、見ればわかるように、日本のどこか(CMにより関西地区がおおいように思います)で録画されたもののダビングです。ビデオのパッケージも簡易的なシールが貼ってあるだけで、何度も使い回されているので、画質は期待できません。

  ここまで 読んで頂ければわかるように、我々は違法ビデオに対価を支払って借りていると言うことになるのです。この行為は法律に抵触しています。言い逃れはできません。ネットにおけるナップスターやウィニーより問題があります。それは、金銭の授受という行為があることです。

←郊外のビデオ店。日本語放送を扱うビデオ店は日本食料品店内にあることがおおい
 これじゃあ、アメリカにいて日本のビデオは借りれないのか?どうして違法ビデオを扱う店が堂々と営業しているのか等不思議に思うこともありますが、リサーチしたところ現在は以下のようになっていることがわかってきました。
 1)テレビ番組に関しては、日本のテレビ放送団体と協議を行い、映像使用に関する対価をビデオ店が支払い、レンタル許諾を受ける。きちんと権利処理が行われたビデオには許可証が貼られる。

 2)映画ソフト(邦画)に関しては、権利問題が複雑化しているので難しいですが、日本映画の場合は、きちんとした価格で商品を購入すれば、レンタルすることはそれほど問題がないそうです。(厳密に言うと、日本で発売されている映画ソフトは日本国内でのみ販売可能商品です。)

 3)ハリウッド映画に関しては、アメリカ資本の会社の著作物ですので、訴えられると大変面倒な問題に発展します。本来ならばコピー商品をレンタルすることは法律により禁止されています。

 4)海外で、このような不適切なレン� ��ルビデオ店が存在することについては、権利所有者も把握しているのですが、取り締まっても、きりがない(直ぐに逃げてしまったり、会社名を変えたりして逃げまくる)。しかし、今後も厳しく取り締まる用意がある。

 5)日本では権利処理できず、ビデオとして正規販売できないドラマなどは、放送コピーのため堂々と店頭に並んでいる。
(例として「29才のクリスマス」というドラマは主題歌にアメリカの有名歌手が唱う曲を使用しているため、ビデオ化できないが、違法ビデオ店には、放送時のコピーが並んでいる)

 海外で生活する日本人にとって、日本語のテレビ番組や映画を見ることができるというのは、精神的にも落ち着きメリットもあるのですが、法に抵触しているというデメリットがあることを認識しないといけません。このあたりの法整備が整うことは残念ながら当分なさそうです。そして今後は放送がデジタル化されます。そうなると、デジタルコピーは1回しかできなくなるので、日本のデジタル放送をアメリカで楽しめることはできなくなるでしょう。将来的には、日本のテレビ番組を海外でレンタルするという業態は衰退することが確実視され� ��いるのが現状です。
 本来ならば、多少レンタル価格が高くなってもアメリカのレンタルビデオ業者がきちんとした権利処理をして法に則った営業を行っていれば、デジタル化時代でも問題なかったのですが、なかなか簡単には行かないようです。

 私の知り合いに、アメリカでレンタルビデオ店を営業している方がいます。店の2階には数十台のビデオデッキが並んでいて、日本から送られてきたビデオをコピーしています。しかし、レンタル価格が低いのでそれほど儲かる商売でもないそうです。そして、著作権者や団体ときちんと向き合って権利クリアをする気持ち(というか知識)は全くないようです。

 逆に、私の友人で、これを取り締まる方がいます。取り締まりにはかなり手を焼いているようですが、ビデオ店主が意識を改善する見� �しすらたっていないそうです。今後は、法的な措置を含め違法業者を追い込むと同時に、コピーできない商品の開発やデジタル暗号化などの技術を導入して、違法業者を壊滅する覚悟だそうです。

  では、我々はどうやって合法的に日本のテレビを見ればいいのでしょうか。最近は素晴らしい様々なサービスが出現してきました。

1)SONY Airboard
遂に画期的な商品が発売されました。この機械は、テレビとインターネットを接続させた商品なのですが、凄いのは日本のテレビをリアルタイムで見ることができるのです。日本のどこかにチューナーを置いておけば、そこで受信したテレビ番組をネットを通じて世界中に配信します。ということは、ネット接続出来る場所であれば、エアーボードさえ持っていれば、リアルタイムで放送を見られるのです。これならば、ニュースであろうが、ドラマであろうが法的に楽しむことができます。勿論その逆で、日本にいながらアメリカのテレビ番組をリアルタイムで見ることも出来ます。

2)ネット転送サービス
 日本のテレビ番組を海外で見る方法に以下のようなサービスがあります。詳しくはリンク先でご確認下さい。 
 

3)衛星放送(TV JAPAN)
ケーブル局または衛星放送(ディッシュ・ネットワーク)にて全米をカバーする有料放送。NHKのニュース、ドラマ、ドキュメンタリー、大相撲、子ども番組などを毎日約24時間放送します。一部の番組は2カ国語放送。
問い合わせ先: (877) 885-2726 / テレビジャパン情報センター

4)日本語放送
 アメリカの主要都市では、無料で日本語のニュースやドラマを楽しむことができます。

 我々、在米日本人は、日本語ビデオレンタルについて、上記の知識を持ち自己責任でサービスを受ける必要があります。ここ数ヶ月で、Winnyのような無料ソフトであっても逮捕者がでるケースがあります。リスクを承知でレンタルするか、エアーボードを購入するか、最近毎日悩んでいます。

2004/06/01

パリ滞在記

暫くパリに滞在しています。花の都パリは、まだ少し寒いですが、春の予感は十分感じられ、町は花で溢れています。
 今回はパリの私的最新情報をお届けします。


 東京からのフライトでしたが、このご時世なのに入国はとてもあっさりしていました。入国審査では、特に話もせずパスポートにスタンプを押すだけ。飛行機を降りて数分でシャルル・ド・ゴール空港からタクシーに乗ることができました。
 パリは、アメリカ同様景気がいいようで、町には高級車が溢れていました。町自体は、おそらく100年前とあまり変わらないのではないでしょうか。美しいパリが残っていました。日本ならさかんにスクラップ&ビルドを行い、汚い景観になってしまうところですが、パリは古いものを綺麗に維持していて好感が持てます。
 それにしてもフランス車がおおいです。おそらく80%はフランス車ではないでしょうか。10%はドイツ車、残りがイタリア車です。アメリカ車、日本車はほとんど走っていません。そしてフランス車は町に馴染んでとても可愛いです。

 今回の滞在で、お世話になったのはパークハイアット・パリ・ヴァンドーム。東京のパークハイアットが大成功を治めたので、同じコンセプトをパリにも導入したという。
 オープンは2003年の秋だそうで、パリではちょっとした人気となっているホテルです。

 新宿にあるパークハイアットはよく利用するので、同じようなホテルを想像していましたが、入ってみると入口はとても小さく、建物も新宿とは比較できないくらい小さかったです。かなりびっくりしたのですが、実は、もともとある建物を改修して作ったホテルだそうです。ですから入口は普通のアパートのようで、外壁も古いのです。

 しかし一歩入るとそこはパークハイアットでした。ミニマムな内装、完璧なサービス、美味しい食事、快適な室内・・・。今回のパリ滞在は、このホテルのおかげで快適でした。

 時間があったので、滞在中町を歩きました。パリは昔と変わっていません。もしかしたらナポレオンが見たパリと あまり変わらないのではないでしょうか。パリ人は外国人に対し優しくなったようなきがします。町で英語で話しかけても誰もが英語で応えてくれます。エール・フランスで働く友人が丁度オフだったので、普段は観光客が行かないような路地裏のカフェでお話しをしていても、見知らぬ人がコミュニケーションをとってくるほどでした。

 食事は、素晴らしかったです。勿論良い店は美味しいに決まっていますが、朝、なにげなく入ったカフェで食べた朝食にビックリしてしまいました。パン、チーズ、ハムと普通の食事なのにとても美味しいのです。パリを出るときは買えるだけチーズを買っていこうと決意しました。パンとハムは持ち出せないので、滞在中は食べ続けました。

 夜は、パリで人気のレストランに何軒か行� �ました。
 凱旋門近くの住人が良く行くシーフード料理店は、閑静な住宅街にありとても小さい店なのですが、活気があって美味しかったです。特にオイスターは絶品で、ニューヨークやボストンに負けないくらい素晴らしい味でした。

 デートスポットになっている、フレンチの店は、普通のアパートの屋根裏部分が店になっていました。ここからはエッフェル塔が一望できます。食事をしているとだんだんと日が暮れ、エッフェル塔に灯がともります。今年はイルミネーションが行われている(約2万個のランプが取り付けられ華麗なエッフェル塔に生まれ変わりました。予定では今後10年間続く予定です。)のでとても華やかな夜景を楽しむことが出来ました。私たちのまわりはデートらしきカップルで埋め尽くされ、パリらしさを感じ� ��ことが出来ました。

 最近のパリの話題を書き留めておきます。まずは、ギャラリー・ラファイエットに新館がオープンしたこと。ここは主にインテリア関係の商品が並んでいます。パリ市民には人気のスポットです。
 人気のエリアは、映画「アメリ」にも登場したサン・マルタン運河界隈やシャンゼリゼ界隈です。運河周辺は下町情緒を残した開発が進んでいます。シャンゼリゼ周辺は、洒落たレストランが沢山オープンしています。

 尚、今年もパリにビーチが出現するそうです。昨年は賛否両論のなか終わってみれば200万人の人が押し寄せ大成功だったそうで、今年は7月20日から約1ヶ月昨年よりビーチを延長して行われます。

とてものんびりとしたパリ滞在。アメリカとは違った価値観の中、ニューヨークにはない古い町の魅力を強く感じました。

2004/04/01

PCについて

 新学期が始まり、コンピュータを購入しようと思っている方がおおいとおもいます。普通は何も考えずDELLあたりを購入してしまうでしょう。現在、世界中でもっとも使われているコンピュータのシステムはWINTELと呼ばれるインテル社のCPUを搭載したコンピュータにマイクロソフト社のWINDOWSをOSとしているシステムです。DELLは、まさにこのWINTELのクローンマシーンなのです。
 しかし、アメリカにはさまざまなコンピュータメーカーが存在し、現在も切磋琢磨して新しい技術を生み出しています。そして、PC=WINTELという図式ではあてはまならいお話が沢山あるのです。

 今回は、そのコンピュータについてお話しします。

 コンピュータはどのように生まれたのでしょう?歴史をたどれば中国で発明された「そろばん」もコンピュータの祖にあたります(大学でコンピュータ史をとると初めに出てきます)。時は経ち近代。多くの近代的なパーソナルコンピュータ(PC)が開発されました。そして二人のスティーブが現代PCを80年代に登場させます。

<APPLEの登場>
 ご存知スティーブ・ジョブスとスティーブ・ウォズニアック(二人のスティーブ)がサンフランシスコ南部のガレージで生み出したのが後にマッキントッシュに発展するPCでした。このPCはそれまでコマンド入力が主体だったPCに革命を起こしました。それはマウスという道具を使い、誰もが簡単にPCを使えるようにしたことです。彼らは ハードウェアだけでなく使いやすいソフトも同時に考案し業界を驚かせました。そしてAPPLEという会社を立ち上げ、現在にいたります。
 一時期、二人のスティーブはAPPLEを去り、会社倒産の危機に陥りましたが、現在はスティーブ・ジョブスが社に戻り、iMACやiPODなど素晴らしい商品を次々に生み出しています。そして、スティーブ・ジョブスは、PIXER社を運営し「トイストーリー」や「ファインディング・ニモ」などのCGアニメ作品を作り出しています。

最近では、iTUNESミュージックストアをアメリカで展開し、大成功を治めました。

APPLEはデザインにも力を入れており、女性層を取り込んでいる。デザイン的に美しいので、映画やテレビにも良く登場する。記憶に新しいのはドラマ24に登場するMac。
 さらにAPPLEは、よくフリーズするといわれたMAC OSを捨て去り、新OSを開発しました。このUNIX(殆どのホストサーバーで使われているコンピュータ言語)をベースとしたMAC OS Xは、とても優れており、安定していてセキュリティも万全なものです。現在新しいMacやiBOOKなどを購入するとこのソフトがついてきます。そして、iLIFEという映像編集ソフトや写真の管理ソフトなど、使いやすくて楽しいアプリケーションを製品に無料で添付し、現在ますます勢いついています。
現在ではアメリカでシェア8%、日本では3%と少数派ですが、世界で唯一ハードとソフトを作る会社としてデザイナーや映画関係者に指示され、iMAC登場以降は女性客の心をつかんで、シェアを回復してきています。

世界の国々で一番大きいマーケットは、北米、次に日本、そしてフランスと続きます。昨年は東京大学が、校内のほぼ全てのPCをMACにするといった事件もあり、年内にはiTUNES Music Storeの日本版もお目見えしそうで目が離せません。

<マイクロソフトの巨大化>
 元々とても使いにくいOSを開発していましたが、80年代後半に発売したWindowsOSで一気にオペレーティング・システム(OS)のマーケットシェアを拡大しました。もともとこのOSはAppleのOSをまねたもので権利料をApple社に支払っていましたが、途中から支払いは行われておりません。

 マイクロソフトはOSだけでなくアプリケーションソフトの開発にも力をいれ、現在ではWordやExelなどのように市場を独占してしまいました。これらのソフトも実はLotus 1-2-3やマックライトなどのソフトをまねしています。
 他社の技術を上手くモディファイして、マーケティング戦略を成功させ、現在では世界最大のコンピュータソフトウェア会社になってしまいました。

 しかし、ここ数年でアメリカの独禁法に抵触している問題、ウイルスの問題などからWindows離れが加速しています。そして、模倣という問題が浮き彫りになり、沢山の会社との訴訟を抱え込んでいるのが実情です。そんななか、OSの特許問題で争い続けてきたSUN Microsystemsと遂に和解(莫大な金銭的解決)、今後、ますます力をつける攻勢です。

<WINTELのハードメーカー>
HPは、PCのハード戦争に勝ち残るためDigital Equipmentを買収しがんばっていたコンパックをさらに買収し世界最大のPCメーカーのひとつになりました。HPはもともとPCの周辺機器を作っていましたが、宣伝活動を通し市場拡大を目指しています。

DELLは、直販でシェアを伸ばすPCメーカーです。新しい技術をほとんど生み出さず、作られた技術を利用して安価なPCを製作しています。よって新技術に対する投資額は他社よりも低く、ネットでの直販システムにより価格を抑えています。これにはどのPCメーカーも勝ち目がなく年々シェアを拡大しています。
日本勢は、コンパクトなモデルで対抗します。特にSONYは、VAIOというブランドと独自のソフトウェアを付属させ人気があります。

<PCで日本語を使う方法>
 かつてPCでは日本語が使えませんでした。それは英語を使うことしか考えずOSをプログラミングしたためで、日本語をはじめ文字数のおおい言語を使用するにはさまざまな方法を考えなければなりませんでした。しかし現在のOSは、始めからマルチ言語対応ですので、簡単に日本語を扱えるようになりました。
Windowsの場合:
英語版Windowsで日本語を使うには日本語入力ソフトを購入する必要があります。これはいくつかの種類が販売されていますが、人気があるのは「VJE-Delta」です。このソフトをインストールすれば、日本語環境が簡単に実現します。
Macの場合:
OS X以降には日本語を使える環境がインストールされていますので、言語で日本語を選択するか、インストールCDから日本語をインストールすれば終了です。MACは完全なマルチリンガル対応ですので、日本語以外にもほぼ全ての言語の利用が可能です。

ここ数年で急速にインターネットが普及し、PCは生活必需品になりつつあります。自分が必要なPCを探し出し使用する、そしてトラブルに対応するにはさまざまな知識が必要になりますが、この問題は今後改善されていくでしょう。
逆に、OSは、統一されずWINTEL、MAC、LINUXなどが残るでしょう。しかしこれらは全てUNIXベースですので、実は同じとも言えます。

2004/02/01

航空会社比較

仕事柄、飛行機に乗るケースがおおく、様々な路線を利用していますが、10年ほど前と比べると各社サービスが洗練され個性が出てきて、フライトが楽しになってきました。
 そこで、今回は利用頻度の高い日系航空会社を比較してみようと思います。個人的にも知り合いがおおいので言い辛いこともありますが、今回は一般乗客の目線に立ち語りたいと思います。

<日本航空>
 日本を代表するJAL。東京―ニューヨーク路線は毎日運行され、アメリカ各都市はもとより世界中の主要都市をカバーしています。そして就航都市以外には、完璧なトランジット路線を確保していて、目的地までのアクセスは極めて便利。

 最近知ったのですが、JALの低価格航空運賃「悟空」を利用すると、東京から目的地までかなり格安料金で利用できるのです。たとえば、東京からフロリダまでは、東京―ニューヨークの料金プラス1万円でOK。東京からヨーロッパ各都市は、東京―パリの料金でOKなのだ。パリから目的地までの往復料金は実質無料。これにはユーロスターまで含まれるから驚き。うまく活用するとかなりお得な旅行ができることになります。勿論割引運賃ならではの制限があるので、利用するときは気をつけて下� ��い。(ANAも同様のサービスを実施しています)

PROS&CONS
 JALは長い国際線運行の歴史から、細かなサービスが行き届いて素晴らしいです。長時間のフライトでストレスを感じやすい機内で繊細なサービスを提供してくれます。例えば、女性が気にするトイレ。トイレは清掃が常に行われていてとても気持ちよい。食事のタイミングなども乗客の行動を察知して見事に行ってくれます。とにかく長年の経験をきちんとフィードバックした機内サービスは、他社の追随を許さないです。残念なのは、食事。ファースト、ビジネス、エコノミーどのクラスもインパクトのない(どちらかというとまずい)ものがおおいこと。さらに、これはどの路線でもいえること。機内食は期待していませんが、一番改善してほしいのは食事です。
 機内のエンターテイメントサービスの質も他社に比べると落ちます。乗客が長い時間を過ごすので、エンターテイメントは充実させてしいものです。まず、映画。セレクションが悪い。そしてせっかくMAGICという素晴らしいインタラクティブな再生機器 を導入しているのに言語に関するケアがまったくない。そして映画以外の番組はかなり劣悪な番組が数本用意されているのみ。具体的には、映画の選定に関しては、パッケージで購入するのではなくきちんと選んでほしいです。そして日本語吹き替えか字幕かを明記してほしいです。見はじめてから吹き替えだったとわかるのはとても気持ちが悪いのは私だけでしょうか。私は字幕派なのでできれば両バージョン用意してほしですい。そして邦画を増やしてほしい!映画以外では、つまらないJALオリジナル番組ではなく、例えばテレビ局と協力するなどして面白い番組を提供してほしいです。

<ANA>
 ニューヨークへは10年程前から就航しているANA。JAL同様路線を拡大していますが、就航都市や目的地へのアクセスに関してはJALより劣るのは事実です。昨年度は国際線で初の黒字を計上したとの報道があったので、今後は一層のサービス向上を目指してしいです。

 ANAが頑張っているのは、マイレージサービス。アメリカに住んでいるとアメリカ在住のマイレージサービスになりますが、日本在住のマイレージサービスは、なかなか面白い機能が盛り沢山です。特にキャッシュレスで買い物ができるedyとの提携、マイルの移行サービスなどかなり細かいことをがんばって展開しています。あまりにも多様なサービスがあるので、これらの恩恵を預かるには常にサービス状況をアップデートしないといけませんが、今後もマイレージ サービス関係は充実させてほしいです。公式サイトの使いやすさも素晴らしいです。

PROS&CONS
ソフト面が弱くハード面が強い。機材や機内食などはとても素晴らしいです。ビジネスクラスのシートはJALのシェルシートが話題ですが、実はANAのシートのほうがフラットになり、寝心地も良いです。機内食(ここではハードとする)はとても美味しいことがおおいです。3月の東京発路線ビジネスクラスの機内食は、料亭の料理人が作ったという和食。これには驚きました。正直機内でここまで美味しい和食を味わえるとは思わなかったです。このようなハード面での力の入れようは機内サービス全体を統括する部署が優れているからしょう。今後もがんばってもらいたいです。
 逆に残念なのは機内サービス。せっかく美味しい食事がでてきても、食べ終わってから30分くらいはそのまま放置されるとがっかりします。時には食事すべてが提供されなかったこともあるのです。(私の場合、和食を頼んで最後までご飯がこなかった。何度かお願いしたがこれは単純なケアレスミスだと思う。このようなミスは頻発している)そしてトイレがいつも汚い。便によりますが肝心なサービスはいい加減で、やたら免税品販売に力を入れているときがある。これら問題点は完全に客室乗務員をマネージメントしている部署に問題がでしょうだろう。早急に改善してもらいたいものです。

 日系航空会社以外では、エールフランスやアリタリア、アメリカ系ではデルタ航空などが素晴らしいです。これらは日系各社とは 違った素晴らしさがあるのですが、利用回数が少ないのでフェアなジャッジができないので、評価は見送ります。
 ちょと厳しい意見ですが、今後もかなりの頻度で利用することになるので、フェアに書いてみました。ご意見・ご希望などあったらメールを下さい。今後もこのコーナーでフォローするつもりです。
2004/03/01

アメリカの食

10年前と比べると、アメリカ(特にニューヨーク周辺)の食が激変しています。
1990年代初頭までは、町にある店といったらマクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズ。夕飯はホリハンズでちょっと贅沢に、といった感じでした。勿論、お金を払えば、上等な日本食やフレンチも食べることはできましたが、そういう贅沢は一部の裕福な人々にのみ与えられた食事でした。おおくの庶民は比較的安価で、味もそこそこ(だと思っていた)のレストランをチョイスしていたわけです。ニュージャージー北部の住人は比較的所得が高いこと、そして日系、韓国系、イタリア系住民がおおく住んでいたこともあって、結構バラエティに富んだレストランがあり、毎日がファーストフードというわけではなく、安くて美味しいピザや寿司、焼き肉にありつけたりもしました。

時が経ち、2004年。今では10年前の食生活が� �のようです。お客は味に拘ります。これはZAGAT SURVEYの影響が大きかったのかもしれません。景気が上向いているからかもしれません。町にもモールにも味、内装、価格にこだわったレストランが進出し、それに伴い、90年代繁栄したレストランチェーンが一掃されてしまいました。

90年代、学生がたむろし、バッファローウォングを頬張っていたグラウンド・ラウンドは町から消え、お洒落なチーズケーキ・ファクトリーには行列ができています。透き通ったコーヒーを出していたデリは消え、町にはスターバックスが溢れるようになりました。

90年代の不味いけどアメリカっぽい店がめっきり減ってしまったのは寂しいですが、美味しい食事ができるのは嬉しいものです。
ここ数ヶ月、このサイトのレストランのページの充実を図っています。美味しい店の情報がありましたら是非管理人までメールをお願いします。

2004/01/01

アメリカの自動車 03

アメリカは世界最大の自動車消費国です。おそらく数年後には中国に市場No.1の座を奪われるでしょうが、オートローンの低金利が続き、おおくのドライバーが車を買い換えています。

よく見てみると、数年前に比べ新車率が高く、古いアメリカ車の数が減っているようです。

先日の新聞発表によると、日本のメーカーの売り上げが好調のようで、トヨタなどは遂にBIG3に食い込み売り上げNo.3になってしまいました。これには様々な要因が考えられますが、ニーズに合った新車をタイミング良く投入するマーケティングがうまくいっているのではないでしょうか。トヨタに続きホンダも売れに売れています。高級ブランドのACURA戦略がうまくいっているのでしょう。

アメリカ勢が優勢だったRV市場にも日本勢はしっかりと食い 込み、売れています。これはトラックベースのアメリカ勢に対し、日本勢は、普通車をベースにRVを開発しており、乗り心地の面で優勢です。

では、今、アメリカでHOTな日本車はどんな車でしょう。

NISSAN 350Z

  日本では、久しぶりにリニューアルされ、大ヒットしたスポーツカー。この車はもともとアメリカ市場向けに作られているので、これからアメリカでも確実にヒットしていくでしょう。何故かZはアメリカ人に愛好家がおおく、今でも結構旧モデルが走っているのを見かけます。
  ミシュランタイヤの営業マンだったカルロス・ゴーンもかつては愛好家だったそうで、今回のメジャーチェンジには特別な意味があるのでしょう。価格に比べ非常に出来が良く、デザインだけでなくエンジンや足回りにも最新技術が惜しげもなく使われています。
  先日、アメリカでは写真のコンバーチブルモデルが追加されました。きっと西海岸では相当数売れるでしょう。
  同じプラットフォームで作られたスカイライン(インフィニティG35)もお勧めモデルです。

INFINITI FX

  インフィニティが発売したRV。アメリカのモーター誌による調査では、何故か男性に圧倒的な支持を受けています。おそらく外観が男性受けするのではないでしょうか。
  この車は、足回りだけでなく居住性や収納性も素晴らしく、普通に町乗りができるRVです。アメリカのように道が広く、アウトドアで遊ぶ機会のおおい家族にはお勧めです。
  日本ではまだ発売されていないので、是非日本市場にも投入して欲しいモデルです。

HONDA ACCORD Coupe

  以前は、ホンダアメリカから日本に輸入されていたのですが、このモデルは日本未発売です。とても洗練されたリアビューはとても美しく、これだけでも買う価値があるのではないかと思ってしまいます。
  インテリアもとても美しく、クーペという贅沢な空間を巧みに演出しています。このあたりのデザインはホンダの独壇場で、他社製品はなかなかこのセンスをだすことができません。
  アメリカで見ていると、20代から30代の男女が乗っているようで、ヨーロピアンなデザインは古い町によく似合います。
  エンジンはiVTECシステムで、ふけ上がりがとても気持ちよいです。レッドゾーンまで一気に吹き上がるエンジンはまさにドライブする楽しみを感じます。

ACURA MDX

  日本でも遂に発売されたACURA製RVです。勿論アメリカ人が好きなデザイン、そして細部まで拘った内装、北米の道路事情にあわせたセッティング・・・北米では売れて当然の仕様です。価格は日本より安くとてもお買い得です。
  乗り心地は日本人にはやや大雑把な印象を受けるかもしれませんが、アメリカ製のRVと比べたら優れています。
  この車はアメリカではかなりの数を見かけます。よって中古車価格も安価で、部品も入手しやすいのがメリットです。

LEXUS SC

  レクサスといえばLS(日本名セルシオ)ですが、今HOTなのは、やはりSC(日本名ソアラ)です。この車はメルセデスSLKのように鉄でできた屋根が開閉するバリオルーフを装備しています。これにより2ドアセダンとオープンの2通りのドライブを楽しむことができるのです。しかもSLKよりも安い価格設定が嬉しい限りです。
  ただ、走りはメルセデスを超えることが出来ていませんので、この辺りは割り切らないといけません。
  デザインは日本車独特のなめらかな曲線を多用した美しいデザインで、町中でもかなり目立つ存在です。

2003/10/01

映画について

アメリカは、ご存じの通り世界最大の映画産業を有する国です。マーケットも世界最大で平均的なアメリカ人は週に1本程映画を見ています。一時期映画産業が傾いた時期もありましたが、現在はシネマコンプレックスと素晴らしい上映システムのおかげで集客率も高くなっています。皆さんもLOWESシアターやCINEPLEX ODEONなどで映画を見ているのではないでしょうか。
そして、世界で第2位の規模を誇るマーケットの日本も実はハリウッドにとってとても重要な市場となっており、常に日本マーケットを意識した映画を作り続けています。

今までは、マイケル・ダグラス主演、高倉健や故松田優作が出演した「ブラックレイン」やジョージ・ルーカス氏が製作をつとめた「MISHIMA」など日本を舞台にした(日本を主要マーケットとした)映画が作られました。

しかし、「ガン・ホー」や「カラテキッド2」等きちんと日本が描かれていない日本を舞台にした映画も製作され、結局これらは珍品とされ日本では未公開、或いは大コケしてしまったりしています。

そして、ここにきて再び日本を舞台にした映画の公開が続きます。
今回の日本ブームは、今まで作られてきた一連の映画とはちょっと異なっているようです。それは、日本を主要マーケットとしておらず、全世界で上映されきちんと利益を上げることの出来る映画であること、そして日本が比較的ちゃんと描かれていることがあげられます。

では、どんな映画が公開されるのでしょうか。

「ラスト・サムライ」
  ご存じ、トム・クルーズ主演の侍映画です。この映画は、トム・クルーズが所有する製作会社が企画し、日本でメイン撮影が行われました。当然沢山の日本人映画スタッフが参加しています。配給はワーナー・ブラザースで、公開前に世界的な大規模プロモーションが行われています。
  ストーリーは幕末の日本で動乱に巻き込まれるアメリカ人を描いたもので、時代考証など忠実に行われています。しかし、やはりアメリカ人には理解できない言葉や文字、衣装などの問題が残っており、日本人が見ると違和感がある部分が若干あるのも事実です。
  映画は、批評家には好意的に受け入れられており、ヒットは間違いないようです。


「キル・ビル 1」
  クインティン・タランティーノ監督の久しぶりの新作です。自他共に認める任侠映画ファンのタランティーノが描くだけあって、かなり日本映画を勉強しているなあと感心させられます。特に千葉真一のキャスティングやブルース・リーへのオマージュなど、全編にアジア映画への愛が感じられます。驚いたのはルーシー・リュー演じるお連との戦いの後流れる音楽。なんと「修羅雪姫」のテーマ曲!そして、飛行機のシーンは「ゴケミドロ」とそっくり!かなりマニアです。
  この映画、アメリカでは公開と同時にボックスオフィス・トップとなり大ヒットしています。2004年に公開される続編が楽しみです。

「Lost in Translation」
  フランシス・コッポラの愛娘。ソフィア・コッポラが監督・脚本を行った大人のラブストーリー。主演のビル・マーレイは早くもオスカー候補と言われており、新宿という異国の町に来てしまったアメリカ人の孤独を見事に描いています。映像や音楽も素晴らしく、世界中で絶賛されるでしょう。

2003/09/01



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