【NOC】NOC フェアトレード・プロジェクト
<第6回> 2009.7.7 up
皆さん、こんにちは。
5月中旬より、またベトナムに来ています。
JICAの北西部における地場産業育成プロジェクトにマーケッターとして参加しています。
プロジェクトの名前は
「農村地域における社会経済開発のための地場産業振興にかかる能力向上計画」と言います。
長いですが、ODAのプロジェクト名は通常このように長いようです。
さて、今はディエンビエンフーと言うラオス国境に近い街にきています。皆さんも世界史の授業で習ったかも知れませんが、ベトナム軍がフランス軍を打ち破り、独立を勝ち取った歴史的な場所です。
ポートランドの古い靴をリサイクルし、または?する場所
いま宿泊しているホテルの部屋は、なぜかトイレでしか無線LANがつながりません。だから、しょうがないから現在、便座に座ってこれを書いています。便座に座っていると自然と便意をもよおすから不思議です。(変なこと書いてすみません。。。)
一昨日、昨日とこの近郊にある村でワークショップをおこないました。この村の伝統的な織物を、
地場産業として振興させるのが目的です。
ベトナム北西部には、タイ族、モン族、ラオ族、ザオ族などなど、たくさんの少数民族の人たちが住んでおり、独自の織物を伝統的に作ってきました。しかし、原料が手に入らなかったり、他国から安い衣料がドンドンと流入して自家消費用に作る必要性が薄れているなど、生産自体が縮小しています。
法案アンベルクロールトップデスク
生産が行われている地域もまだまだたくさんありますが、安い科学繊維や化学的に染められた糸や布で作られる場合が多く、伝統は失われています。
また「伝統的」に見える機械織りの製品が工場で大量生産されており、手織りでは生産性と価格でまったく勝負にならないということも、衰退の一因です。
これが、「効率」や「発展」なのかもしれません。「自然淘汰」という自然の節理。。。でも、伝統や文化が失われてしまうと、それは二度とは還らないわけですから、その時代、その環境に合わせた形ででも、存続させことが必要なのかと思います。特に「画一性」が進み、フランシス・フクヤマが「歴史の終焉」とさえ呼んだ、こ のグローバリゼーションの世界で、「多様性」は人類にとって、非常に重要なのではないでしょうか。
馬跳びを購入する場所
しかしお題目を唱えていても、しょうがありません。彼らの持つ文化性が、現在の世界で「市場性」を持つにはどうすれば良いか?このような難しい問題にぼくたちのチームは取り組んでいます。
一つの方向性としては、特に外国人ツーリストに手作りや草木染めが人気なので、そのようなツーリズム市場との接合を考えています。しかし、手織りや草木染は時間も手間もかかり、高コストとなります。それと最終製品の価格をどうバランスするかが問題です。
このプロジェクトは、消費する場所がちょっと違うだけで、消費する人もコンセプトもまさに「フェアトレード」です。
ディエンビエンフー� �外国人観光客が多いので、ハノイの市場と競合する必要がないのが、ひとつ有利な点かもしれません。織物振興は他の3省でも行っていきます。また経過をお伝えします。
では。
ディエンビエンフーにて
0 コメント:
コメントを投稿