サンデーソングブックではお馴染の「リスナー質問 vs.達郎氏」。
今年も、いろいろな質問、コメントがありました。
ということで、2010年7月〜12月でオンエアされた、リスナと達郎氏の丁々発止を一挙公開!ちなみに、
2009年4月19日から12月27日は、こちら
2010年1月17日から06月27日は、こちら
Q:(2010/07/04 青森市H.Tさん)
達郎さんは、サンソンの選曲を中級編とおっしゃっていますが、上級編となると、どんな選曲になるのでしょうか?
達郎氏 :
え〜、シャレですシャレ。
口から出まかせです(笑)、半分。
上級編と称して、やってもいいんですけど、全くあのぉ、公共放送っていいましょうか、昼間の2時の番組には、全くそぐわない、全く自己満足の番組にし かなりませんので、あのぉ、そういう番組にはしません(笑)。
せっかく、公共の電波を使ってアレしてるので。
毎度申し上げておりますが、日曜日の午後の時間帯は、色々な年齢の方、色々なシチェーションの方がお聴きいただいているので、なるべくたくさんの方に楽しんで頂けるように努力して18年近くやってまいりましたので、上級編あえてやるつもりはございません。
Q:(2010/07/04 長野市O.Kさん)
達郎さん、ラッキョウはお好きですか?
我が家では、毎年この時期にラッキョウを漬けます。
今年はクラシックを聴かせた野菜は、美味しいとの噂を聞きつけ、クラシックを聴かせたラッキョウ漬を作ることにしました。
ドボルザークを聴かせながら仕込みを始めたのですが、CD終了まで� ��は終わらず、次に街物語からメロディーズと聞かせ続け、しまいにはクリスマスイブを聴かせて完成となりました。
さて、一ヶ月後はどんなお味に仕上がっていることでしょう。
達郎氏 :
暇としか思えない・・・・ま、そんな事言ってはいけません。
おいしいラッキョウになることをお祈りします。
山下達郎聴かせたからまずくなったとか、言われないように。
ドボルザークとミックスっていうのも怖い気がしますが(笑)。
Q:(2010/07/04 大田区T.kさん)
達郎さんは、最近楽しいことはありましたか?
良いことは?
私は、歯を抜きました。とても悪いことのようですが、これ以上酷くなったら大変な事になるところでした。
これが私の良いことです。
達郎さんは� �をしっかり治療していますか?
大変な事になりますよ。
達郎氏 :
私、ちゃんと何カ月かいっぺん、歯医者行って、歯をちゃんと掃除しております。
えぇ お大事に、ひとつ(笑)。
Q: (2010/07/04 兵庫県姫路市 G.Oさん)
"僕らの夏の夢"や"街物語"のカップリングのライブバージョンは、どういう風に選曲されているのですか?
ライブの音源は、その会場でも全て録音されているのですか?
達郎氏 :
全てのライブは録れませんが、最近は、6日、7日分くらいは、ライブソースがございますので、その中から一番いい演奏、一番いい歌を選んでやっております。
"ついておいで"とかいうのも、勿論そういう形でなっておりますので、何でフェスティバ� �ホールを入れてくれなかったのか、とか、サンプラザ入れてくれなかったのか、おっしゃられてもですね、全部録ってないのと、あと、出来不出来がございますので、そういうもので考えてやっております。
また「JOY-2」出す時に、そういうものが生きてきますので、宜しくお願いします。
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C:(2010/07/11 神戸市 Nさん)
達郎さんは、よく1960年代の曲をおかけになりますが、1968年の私には、知らない曲ばかりで新鮮です。
なんとか知ってる昔のアーティストは、ママス&パパス、ビートルズ、シュープリームス、ノーランズ、アバくらいです。
はっきり言って、80年代の曲からは良く覚えています。達郎さんが60年代の曲をかけて下さって、始めて聴く曲が多く、すごく勉強になっています。
でも、気に入った曲をCD屋に欲しくて聞くと、昔のでもう廃盤になってたりしてることが多いです。
だから、ソンサンは録音しながら聴いています。
これからも色々な曲をかけてください。
達郎氏 :
ありがとうございます。
嬉しいお便りでございますね。
オールディーズの番組なので� �い曲かけるのですが、私は、やっぱり、僕は53年生まれで、この方と15歳違いますので、せいぜい、80年代中期までが、専門だと思っております。
80年代中期以前、70年代、60年代、それと50年代、あたりまでが自分の専門でやっております。
80年代、90年代はもう、立派にオールディーズの範疇に入りますので、そういうヒップホップの90年代のものとかですね、そういう専門の方がいらっしゃいますので、そういう番組ございますので、そちらの方をお聴きいただければと思います。自分の守備範囲でやっております。
それのお陰で18年近く続けられたわけでございます。
M:(2010/07/11 京都市 Mさん 二人のお嬢さんから)
達郎さん始めまして、こんにちは。
父の日ということで、私たちの家族の希望をかなえてほしくてお手紙を書きました。
音楽の趣味の基盤は達郎さんです。
「棚つか」は正に父の好みで、特に大瀧さんとの対談を楽しみにしていて、いつも父なりの解説を聞かせてくれます。
ラジオがスタートした時から毎週日曜日の14時からはサンソンがお決まりで、どんなロケーションにいても必ず聴いています。録音もしています。
我が家には録音されたMDはじめ、シングルやアルバムが所せましと並んでいます。
そして、去年は念願のコンサートに行って、今年のツアーも楽しみにしているようです。
そんな父に、達郎さんの「一押しの曲」をプレゼントしてください。
この放送が、家族からの父の日のプレゼントになり、父の一生の宝物になると思うのです。
たくさんお手紙が来てると思いますが、どうかお願いします。
達郎氏 :
最近こういう、あれですね、お子さんが、お母さんとかお父さんに、こういうメッセージを贈るお便りがすごく増えてるんですよね。
あのぉ 家族の絆といいましょうか、親子の仲がいいところって、ほんとにいいんだなって事を思います。
昔我々が小さい時は、"オヤジにそんな事言うなんて"っていう、それだけ日本が長い間平和が続いていた事の証拠だと思います。
出来る事なら、この平和を永く続ける努力をしなければいけないと思いますが、政治屋の皆さんにそれができるかな?という感じが致しますが。
とっておき� ��曲っていうか、ご紹介だけ、アレしましたですが、お父さん、今後とも宜しく御愛聴のほどお願い申し上げます。
Q:(2010/07/11 横浜市 H.Aさん)
衛星探査機"はやぶさ"が、数々の困難を乗り越えて地球に戻ってきました。
私はとても感動しましたが、達郎さんは如何でしたか?
達郎氏 :
私、今、自分のPCの壁紙、"はやぶさ"です。
感動しました、私!
私、ああいうの大好き!すばらしい!
あのぉ、アーサー・C・クラークの小説に「太陽からの風」っていうのがありましてですね、ヨットのように帆をはって太陽の光を受けてですね、それで帆走するという。そんな事ができるのかなと、でも"はやぶさ"の写真がまさにそういう写真でございましてですね、あぁ、そういう時代が来たのかなという感慨無量でございます。
Q:(2010/07/11 品川区)
私は間もなく失恋しそうな大変な時を迎えています。そこで質問があります。
もともと、まりやさんのファンで番組を聴くようになったのですが、男女の関係をうまく保つ秘訣などがありましたら、教えてください。
達郎氏 :
結構、あの、切羽詰まったお便りでございますが。
う〜ん、難しい問題ですが、うまくいってる時に、一生懸命会話をすると、いいです。
いつも、あのぉ、特にお若い方の結婚式とか、招かれてスピーチすることがありますが、いつも申し上げることは、基本的に人間というのは言語を使ってしか、コミュニケ―ションができない動物なので、"以心伝心"とか"目を見つめる"とか"テレパシー"ってのはありませんので。
基本的に徹底的に言葉を使� �て相互理解を深める以外には、何にも道が無いんです。
なので、なるべく会話でコミュニケーションをとるという、そういう事をしますと、男女だけではなくて人間関係が全体的に"話せばわかる"という、それをだから、言葉尻をとらえたりですね、独善的な事を並べて"言い負かす"という事をしようとしますと、人間関係がギクシャクしてきますので、相手の事を聞き、また自分の事を聞いてもらうという事を普段に繰り返していますと、人間、戦争とか、そういうのが起きないのではないかと、いうような事をいつも申し上げております。
ただ、恋は違います(笑)。
恋は違うんですよね。
あのぉ、恋というのは、そういうものじゃ無いので、熱病みたいなものなので。
男女の関係をうまく秘訣、その人好きだ と思っても、向こうがダメだったらダメですし、いくらこちらにアプローチかけてきても、こちらがのらないとダメですし、これが難しいんですよね。
それが判ったらだれも苦労はしないので、それがもう、何万年も人間の営みで繰り返されて参りましたので、ご健闘をお祈りするとしか、全然答になっておりませんが。
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Q:(2010/07/18 岡山市 Sさん)
今までビールしか飲めなかったのですが、30になって、このたびハイボールに手を出したら、これにハマってしまってウィスキーいろいろ買っています。酒飲みの達郎さんお奨めのウィスキーありますか?
達郎氏 :
好きなの飲めゃいいじゃないですか(笑)、あぁた。
でも、昔はウィスキーは高かったんですよ、酒税が。
数年前にですね、酒屋行ってですね、ふと見ましたらですね、マッカラン、マッカラン高かったんです、昔。
マッカランの18年ものが、昔としては高いんですけど、昔の3万を覚えてますから、"うわっ、こんな安くなったんだ"って、思わず一本買いましてですね、飲んだらこれがうまいんです(笑)。
だから、私は、ほとんどロックで飲みますので� ��ハイボールは飲みませんが。
そんなような事を、つらつら、毎週この方は書いてくるんですよね。
Q: つづき
「ウィスキーにハマって三カ月。ウィスキーってレコードに似てますよね。10年前にジャズにハマった時とまるで同じ。毎日ラベルと睨めっこ(ジャケット)。あれも飲みたい(聴きたい)、これも飲みたい(聴きたい)。どんな味がするんだろう、でも高いのは無理。値段もレコードに近い。あと、カートリッジで音が変わるように、ウィスキーも飲み方で味が全然違うし、ビールだとこうはいかない。聴くまで(飲むまで)手間かかるし、水、氷、グラス。 でもまた、それが楽しかったりして。いやぁ、つくづく、アナログって感じです。まだ、初心者なので、ああだ、こうだと、楽しみです( 奥が深い)。
ここらで一杯、Procol HarumのWhisky Train リクエストします。達郎さん、イカした音で一杯おごってください。今日も次、なにを買おうかウィスキーの本と睨めっこです。」
達郎氏 :
いいハガキだなぁ(笑)。というわけでリクエストおかけします。
Q:(2010/07/18 愛知県豊川市 Wさん)
最近はしつこいリクエストをしていて、自分でも嫌になります。
しつこいリクエストについて、質問に答えて下さい。
〆廼瓩離螢エスターの中で、特に粘り強い方の、粘りの具合について
達郎氏 :
それは、たくさんいらっしゃいますよ。
986枚目のハガキとか書いてる方とかですね。
もう三カ月や半年は普通ですね。
あとは、挑発に近いような、とかですね、体の具合が悪くなるとか、そうおっしゃる方もいらっしゃいますがね。
◆鰭盖し拭鼻◆匹靴弔碍拭匹匹舛蕕好みか
達郎氏 :
ううん、浮気型の方が、かかる確率多いです。
だいたい、三月、がんばって、かかんなかったら、それは無いと思って下さ い。
あの、それは僕の好みというよりか、リクエストの絶対数が多いので、結局、選別、後から後から新しいのが来ますので、"ちょっと、これはなぁ"と思いますと、二月、三月、二の足踏んでしまいますので、そのうち、どんどん新しいリクエストが溜まってきてという事情でございます。
G瓦蟠いリクエスターが、なかなか採用されない理由について、
(1)リクエストが多すぎて処理しきれない。
達郎氏 :
そうです。
(2)音源が入手できない。
達郎氏 :
入手できなくても、人から借りますから。それは大丈夫なんですよね。
だから、ようするにあんまり好きじゃないって事です。
(3)ハガキの内容が今一歩である。
達郎氏 :
それもありません。だた、リクエスト曲のみしか書いない方のリクエストもちゃんと、おかけしてますので。
(4)まだ、粘りが足りない。
達郎氏 :
ん〜粘られても(笑)。
(5)個性が強すぎて放送に合わない
達郎氏 :
あんまりベタなやつと、あんまり個性が強いのと、例えばタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)
かけてくれって言われても、ちょっとこの番組だと違うかなって。
あと、昼間の2時ですので、例えばアーチー・シェップかけるとか、そういうのも、ちょっとアレですし。
Q:(2010/07/18 千葉市 Wさん)
カイロプラティックの先生にお腹を冷やすのは良くないと言われました。
厚くなってきたので厚いお茶から冷茶に変えようとしたのですが、そんな訳で冷蔵庫に入れていない冷ましたお茶を飲んでいます。
達郎さんは、夏に冷たいものを飲まれますか?
達郎氏 :
私は、全部常温です。一年中。
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Q:(2010/07/25 船橋市 Tさん)
今月、63年続いたジャズ系雑誌「スイングジャーナル」が休刊しました。
(中略)時代なのでしょうか。一月遅れの情報である紙媒体、月刊誌は今後どうなってしまうのでしょう。
達郎さんは、どう思われますか?
達郎氏 :
なかなか、月刊誌はほんとに辛いんですけれども、特に音楽誌はですね、非常にこう厳しい状態でありますが。
ん〜、ジャズをどういう視点で語るかっていう視点が変わってきたんでしょうね。
あまり、だから、そのぉ、いわゆる我々の世代から上のベビー・ブーマーの人達のジャズって文化をですね、見捨てずに関連付けて論評するという視線がだんだん緩くなってきて、"楽しけりゃいいじゃない"っていう、そういう感じになって来たんで� �ょうね。
音楽だけに限らず文化がそういう形なので、紙媒体と言うのは、文化を語る紙媒体というのは、批評性というのがありますので、そういうものが脆弱になってきたために、というような、私も評論家のような事言ってもしょうがないんですけれども。
それでも、私自身のこの番組、18年近く続いておりますが、以前10年以上前にやってた時代よりも、なんか、頂くお便り、頂くリクエスト、どんどん濃くなっているような気がいたします。
あとは、ほんとにロックンロールの、リズム&ブルースとか、そういうような物だけでやっていたのがですね、他に番組が無くなってきて、それこそビリー・ボーンとか、そういうものまで、リクエストいただくようになってきましたんで、私なんかは、こういう放送メデ� �アもラジオも結構最近大変なんですけども、私の番組はお陰さまで、前よりもなんか、こう充実したスタンスでできているような気がいたしますが。
それも、ほんとに幸せな事だと思っておりますが。
ですので、まあ、一概にどうか判りませんが、でも雑誌が完全に無くなるとは思いませんけど。
紙が無くなって、いわゆるIpadで、液晶で見るという、そういうようなものになって行くのかなって感じが致しますが、ようするに、新しいもの好きですからね。今全世界的に商売もありまして、グローバリゼーションという・・・ブツブツ言っておりますけれど(笑)。
Q:(2010/07/25 川崎市 Tさん)
達郎氏 :
もう来週末からツアーが始まりますが、今年はなんと、夏フェスに出ます。
29年ぶりです。
巷では30年ぶりと言われておりますが、81年に大阪で野外イベントやりましたので、それ以来でありますが。
北海道のライジングサン、ロックフェス、EZOってやつですが、これに出ることになりました。
お便りを頂きました、川崎市のTさん。
「今年、ライジングサンのロックフェスに出演されると聞き、しっかりチケットと航空券を買ってしまいました。
そこで、質問なのですが、何故あまたある夏フェスの中で、何故EZOロックに決定したのですか?
ただ単に日程的なものだったのでしょうか?」
達郎氏 :
数年前から、� �フェス、出てみようかなという計画を立てておりまして、さあ今年どこに出たほうがいいかというんで、一番助言に役にたつのが、一緒にやってるメンバーです。
うちのメンバーは夏フェスに慣れてるので、そしたら全員がライジングサンがいいんじゃないかって、いうリコメンドがありましたので、じゃ、それにしようと。そういう事でございます。
久しぶりですので、どういう風になるか、ちょっとワクワクしておりますが。
上手くいきましたら、来年もどこかでやってみようかなぁって思っておりますが。
手始めでございます(笑)。
29年ぶりでございますからね(笑)。
生まれたやつが、もうアラサーになってるという、ひどい話でございますが(笑)。
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Q: (2010/08/01 千葉県柏市 Oさん)
達郎さんこんにちは。、いつも質問に答えてくださってありがとうございます。
達郎さんはライブのリハーサルできちんと本番通り歌われる方ですか。それともあんまり本気で歌わないで、本番に力を残しておく方ですか?
ちなみに、スターダストレビューと根本さんは、いつもリハーサルの出来のほうが、本番よりも数段良いらしく、ご自分のことをブルペンピッチャーと例えておられました。果たして達郎さんは?
達郎氏 :
基本的に、リハーサルは本番以上に力を入れてやらないといけないと思います。
リハーサルを流してですね、かる〜くやって本番がいい出来になる訳がありません。
これは、お芝居でも野球、サッカーみんなそうです。
リハーサルの� �がかえって力を入れなければならないので、根本君みたいにリハーサルの方が出来がよくなってしまう事、たびたびございます。
でも、それぐらいに根詰めてやらないと本番にちゃんとした演奏ができません。
歌も勿論です。ですので、私も本番以上にやります。
本番は、私、長いライブなので、3時間くらいやるライブが、しばしばですけども、リハーサルは1日のリハーサル、それ以上の時間を使いますので、声が枯れてしまって(笑)。
しばらく経つと、これが元通りになってくる。
M:(川崎市のS.Rさん)
達郎氏 :